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NO.0170 豆知識―塩
ポカポカ陽気が続くなァと思っていましたら、札幌では雪が降っているとのこと、
気温差で体調の変化も気になります。
芽吹き時は、水はけの弱いタイプや、代謝の弱いタイプの方には、自律神経の
バランスが崩れやすい時ですので、つらい気候でもあります。
前回の豆知識で「にがり」について少し勉強しましたが、かなりの反響が
ございました。また先日、親しくしているお客様に塩の研究に携わっている方が
いて、いろいろお話しを伺っていましたら、塩の種類もなかなか興味深いもの
でしたので、今回はそんな何気なく使う塩についてお話ししてみたいと思います。
化学式ではNaCl、塩はナトリウムイオンと塩素イオンが電気的に結合して
塩化ナトリウムになったものです。不純物を含まない水溶液はpH7で中性ですが、
精製法によっても若干異なるようです。
塩の歴史でのポイントは、1905年(明治38年)に需給と価格の安定を図るため
専売制が実施されたことです。それから92年後の1997年に専売制度は廃止され、
塩事業法という法律に基づいて自由市場構造へ転換されてきました。
なるほど近頃は百貨店やスーパー、または通販などで、製法、原料、産地など
バラエティーに富んだ塩を見かけることが多くなりました。
そういえば7~8年前、塩美容法が大ブームになり、ボディや顔への活用が盛んに
もてはやされた時期があったことを思い出します。それはすごいブームでしたが、
ブームはブームとして、今現在でも塩美容を行なっている方、継続している方も
多いかと思います。しかし、塩は人間にとって大切なものですので、正しい使用と
選び方には、是非注意していただきたいところです。
塩の大切さは、人間を構成する60兆個の細胞液に含まれていることでも、
お判りいただけると思います。人間の体の約3分の2は水分からできていて、
そのうち約4分の3は細胞内液として細胞内に含まれ、約4分の1は細胞外液として
細胞がバランスよく保てる調整役をしています。この働きを浸透圧といって
塩化ナトリウムの外にCa、Mg、K等の微量ミネラルがバランスよくその調整を
してくれているのです。その他、体の体液をpH7.4前後の弱アルカリに保って
くれてもいます。また胃酸の主成分が塩酸(塩化水素溶液)ですので、食物の
消化や殺菌に欠かせないものであり、ナトリウムイオンは栄養素の吸収を
助けてくれるものです。
やはり、体にとって無くてはならない「塩」、食するものとしても質の良い
ものを選びたいところです。
調理に使用する場合、特に最近では天然の良質な塩を使用する方が多くなっています。
それらの塩を作るには、海水、天日塩、岩塩が用いられますが、製法は
煮詰め、天日蒸発、岩塩採掘、全蒸発などがあるようです。その中で岩塩採掘と
天日蒸発はその他の色々な成分が混ざることが多く、料理とのマッチングが難しいと
いわれます。家庭で良質な塩を使用する場合は、その塩の性質を吟味して使用しま
せんと思った味と異なることもままあるようですので注意してください。
付け加えて、食品には消費期限と、賞味期限があることはご存知ですか?
これは食品衛生法施行規則という期限表示の義務付けですが、消費期限とは
品質が劣化しやすく、おおむね5日以内の劣化が激しい食品をさして開封する
前の期限を示したもの、それに対し、賞味期限は消費期限に比べて品質が劣化し
にくい食品に表示する期限で、開封前の期限を示したものです。
このように食品には期限の表示がありますが、塩は安定した食品として、
長期保存しても劣化の心配が無い、期限表示省略食品になっているようです。
ですから、ある程度おいた塩でも内容に変化が無ければ(ミズやホコリ、雑菌)
いつでも使用できる食品であるようです。
さて、食品だけでなく、美容に対しての塩の活用はどうでしょう?
私は、よくお客様に、冷えの強い方や、皮膚の弱い方は、39~40度位の浴槽に
一握りの塩を入れて、入浴してもらいます。お湯のクラスターが変わり、熱の
伝導が良くなって湯冷めしなくなるのと、水道水の塩素の作用が弱くなり、
水がなめらかになります。半身浴に活用しても良いでしょう。
自分で実施しているのは、塩水による鼻洗浄です。コップにぬるめのお湯を
100cc程入れ、茶さじ1杯くらいの塩を入れます。
これをお風呂にもっていって片方の鼻の穴を押さえ、もう片方の鼻から塩を入れた
水を吸い込みます。最初は失敗したり、鼻がキーンとしますが、慣れてきますと
鼻から吸い込んだ水を口から出せるようになります。
もちろんいつもするのではなく、咽喉の奥が痛かったり、鼻風邪をひいたときに
実施しますが、確かに悪化せず良い方向に向かいます。
スキンケアに関しては、肌の弱い方も多いので直接はお勧めできませんが、
全身マッサージに使用するときは、洗面器1杯の湯に小サジ1の塩を入れ、
1~2%の塩水を作ります。それをタオルに含ませ、全身をマッサージするように
使用します。特に外側から心臓に向かって円を描くようにマッサージしていた
だくと、血流が良くなります。
直接塩によるマッサージは、やはり刺激を感じる方もいらっしゃいますので、
ご自分で判断してください。
何気なく活用している塩ですが、体には絶対必要なものですので、ちょっと
心掛けて選んでみてはいかがでしょうか?
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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