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NO.0829 豆知識 ーイボ ー
今回はまず最初に気候、災害についてお話ししたいと思いますが、つい先日
大阪の地震があり、そのすぐ後に関西地方に台風の接近がありました!そし
てまさかの西日本各地の豪雨は過去30年で最悪の洪水被害だったそうです。
ニュースによれば、1982年の長崎大水害以降で最大の被害だそうです。
昭和57年7月23日から翌日24日にかけて発生した集中豪雨!この時は
低気圧と梅雨前線によるもので、資料によると2m程の高さまで浸水した場
所もあったようです。1時間に187mmの雨量は日本における時間雨量の
歴代最高だったようです。人的被害もすさまじいものがありました。今回は
日本全国で約27万世帯が断水、数千世帯が停電に見舞われているようです。
特に岡山、広島、山口県の被害が大きく、中でも岡山は被害規模が大きいよ
うでしたが、広島では雨の止んだ後、流木が川に溜まってそれが川を堰き止
めていたらしく、いきたり溢れ出した!と広島のお得意様がスタッフに連絡
をくれたようです。物資も船でないと駄目だったようです。なんとか郵便局
だけは荷物を受け付けてくれているらしいですが、断水らしく大変ですね!
この暑さの中、避難所生活は辛いだろうと涙の出る思いです。まだまだ目途
の立たない地域が多いようです。そんな中、広島の坂町は被害の大きいエリ
アのようで、家の前の道路が川になってしまっていたという地区なのですが、
そこに俳優の斎藤工さんが泥出しなどのボランティアに参加されたようで、
ツイッターなどで“疲れ切った身体に力が湧いてくる!”ような声がたくさ
ん上がっていました。はるな愛さんなどたくさんの方がボランティアをされ
ているようですが、ひょっこり斎藤工さんが泥出しされてたらみんな仕事の
手は止まりますがパワーはアップするだろうなぁと微笑ましく思いました。
今年はまた猛烈な暑さですから感染症なども心配なところですね!
さて今日の勉強ですが、夏の暑さで素肌露出度も増える季節ということで、
気になるのが「首」!随分質問もありますので以前にも書きましたが、再度
勉強してみましょう!まずイボって分かりますか?代表的なイボは首にブツ
ブツと出て、黒くなって手に触るイボですね!年齢を重ねると結構首イボが
出ている方が多いです。この首のイボはスキンタッグと呼ばれ、イボの中で
は小さめの分類です。スキンタッグと首や脇の下、胸などに出るアクロコル
ドンというイボは殆ど大きさと形状の違いだけと考えてもらって良いでしょ
う。アクロコルドンはイボの中で一番小さな3mm以下のものを言います。
スキンタッグは小さめですが、アクロコルドンよりも少し大きく盛り上がっ
て数ミリ~1cm程度になるものもあります。大きさや形によっては老人性
疣贅と呼ばれてたり、脂漏性角化症と呼ばれたりします。これら4つを一言
で表すと老人性イボと言われます。疣贅(ゆうぜい)を辞書で引くと皮膚表
面に出来る小さく丸い角質の突起物=イボと出ます。これら4つのイボ(疣
贅)が老人性といわれる老化現象とすると、もうひとつウイルス性イボとい
うのがあります。本来イボは他人に感染することはなく、特に問題はありま
せんが、増えていくタイプのものなので、ケアを必要とするものです。しか
しウイルスが原因で発生するイボは、他の人にも感染する可能性があります。
大人は感染しづらいですが、小さな子供によく出る水イボもウイルス感染で
す。水イボの正式名称は「伝染性軟属腫」と言いますように伝染してしまい
ます。10歳以下の子供に多く、特に乾燥の強いお子さんに感染していきま
す。アトピー性皮膚炎の子供さんは水イボの発症率がとても高いようです。
水イボはポックスウイルスというウイルスが原因で、尋常性疣贅はヒトパピ
ローマウイルス2型、27型、57型の感染によって発症します。ヒトパピ
ローマウイルスはたくさんの型があって若い人に多い若年性扁平疣贅という
イボはヒトパピローマウイルス3型、10型による感染で、これは痒みがあ
って引っ掻いてしまうとウイルスが広がりかなりやっかいなイボです。顔に
も出来るのでニキビの間に発症したり、ニキビと間違われることもあるとい
います。水イボは肌がしっかりしている大人には感染しにくく、子供に発症
することが多いのですが、病院に行くとピンセットなどでお医者さんが取り
除いでくれます。他のイボとは見た目が違うので分かると思いますが、艶々
と水を含んだようなイボで中央に少しくぼみがあるイボです。小さい子供は
病院に行くのを嫌がるので、私がピンセットでつぶして消毒してましたよ。
やはり日々の保湿で防げますので、この時期、子供さんは弱酸性の透明なボ
ディーシャンプーで保湿作用のあるものがおすすめです。これは大人の方で
も汗疹が出やすかったり、イボのできやすい方も保湿が大切なのでボディー
シャンプー選びは肌力アップにはとても大切です。
さて、やはり気になるスキンタックや小ぶりのアクロコルドン、やはり対策
は大切になります。出来やすい肌と出来にくい肌の人がいるのはお分かりか
と思います。肌質で見てみると保湿力のある人がイボが出来にくく、きめ細
かな肌質の方にイボが出来やすいようです。そして年齢とともに汗を掻きや
すくなった人にもイボは出来やすくなります。体内的には東洋医学的でいう
水毒のひとつの現れとして、体内に水が滞って皮膚表面にイボが発生すると
いう考え方があります。体内にあまったもの、代謝できない水分という考え
方です。特に肺との関係があるので色白で肌の綺麗な方は年齢とともにイボ
が発生しやすくなります。更年期になって急に汗を掻き始めた方もイボは出
来やすくなります。そしてもうひとつ注意は血液の流れの悪い状態の人、東
洋医学でいうお(病ダレに於)血もイボの原因になります。水毒が水の取り
すぎ、滞りからするとお血は冷えやストレス、偏った食生活などから起こり
ます。もちろん子宮との関係もあります。水毒もお血も冷たいものを好むこ
とにより、悪循環しますから注意してください!そして外的には代謝の低下
がイボの原因になりますから、紫外線要注意になります。これは皮膚中たん
ぱく質が紫外線によって変異して角質が厚くなり、シミの部分が盛り上がっ
てくるからです。そして摩擦も避けて下さい!よく汗をデオドラントペーパ
ーなどで拭いている方がいらっしゃいますが、これも原因のひとつとなりま
す。というとナイロンタオルでゴシゴシは絶対に注意して下さい。これらを
注意していただいたら、お肌のケアと同じようにしっかり保湿してあげるこ
とが大切です。朝化粧水や水のエッセンスは日焼けの原因になりませんから、
ノンアルコールのものなら使って頂くと良いですよ。ネックの気になる季節
です。是非参考にして頂ければと思います。