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NO.0838 季節のトラブルー秋花粉症ー
まだ暑さは残っていますが、確実に秋になりました。関東では夕方6時には
暗くなります。ついこの間まで7時頃まで明るかったのに、あっという間に
暗くなってしまいます。季節は変わり、それと同時に肌の乾きを感じはじめ
ます。今年の夏の間に、肌に何をしてあげていたかということがハッキリ分
かる季節が到来するのですが、その前に!夏のおさぼりを少しだけ取り戻す
ためにも大急ぎでスキンケアをやり直してみましょう!
昨年も少し勉強しましたが夏の終わりからなんだか肌が痒い!顔がヒリヒリ
する!という方が割と多くいらっしゃいます。気づかれている方もいらっし
ゃると思いますが秋には秋花粉症という空気浮遊のアレルギーがあるのです。
花粉症と言えば春花粉のスギやヒノキなどの花粉症を思い浮かべる方も多い
と思いますが、春花粉よりも身近なのが秋花粉なのです。何が違うかといえ
ば、春は高木花粉症といってスギやヒノキなど高い木から花粉を発生させて
何十kmも飛散する訳ですから広範囲で感作する訳です。近くでは強く感じ
たり、遠くでは軽く感じたりする訳ですが、秋花粉は草木花粉症といって、
イネ科やキク科など背の低い雑草系の花粉な訳ですから、範囲が狭く、近づ
かなければアレルギーが発症しないということになります。ですから自分で
気が付かないで雑草などの成育しているところに近づいてアレルギー症状が
発生し、少し経って離れるとなんでもなくなる為“あれっ?”なんだったん
だろう?と感じるのが草木花粉症なのです。ということは秋花粉は近づかな
ければ避けられますが、全国どこにでもあるということにもなるのです。症
状はスギ花粉症ほど悪化することはないのですが、それでもやはり近づけば
アレルギー症状が出ます。
例えばイネ科の植物はスギ花粉と同じように鼻・目の症状が出ます。イネ科
アレルギーはスギ花粉よりも接触すると全身にかゆみなど感じやすくなると
いうことがいえます。キク科植物も鼻・目の症状が起こります。キク科ブタ
クサなど本当にどこにでもあるのでアレルギーを発症すると秋は辛いですね。
それに代表的なキク科のヨモギは繁殖力が強いのでこれも割に見受けられま
す。(※ヨモギを使った料理も要注意です)
草木花粉症は身近にあり、感じると症状が出る。でもスギのように広範囲の
浮遊はない!という点が違いとなりますが、皮膚に関しては花粉症と分から
ないで相談に来られることが多いということがチェックポイントです。花粉
症は日本人の25~28%いる!というデータもありますが、スギ花粉やヒ
ノキ花粉のようにはっきりと分かりにくいという事も覚えて下さい!
それでは花粉症を発症させてしまって皮膚の痒みを感じてしまったら皮膚は
どのようになるかというと、軽くしても反応を起こすので、赤くなり、触れ
ているところは痒くなる訳です。特に肌に感じなくても目元や鼻の中の痒み
を皮膚の痒みと感じて触ってしまったり掻いてしまったりすると肌荒れにな
ってしまいます。その後は大体皮膚表面がごわごわして固く感じてしまい、
メークのノリも悪くなります。もっとひどくなる方もいらっしゃいますが、
お手入れ不足でごわごわ感を感じる場合もあります。軽い状態のときに、む
やみに触らない!掻かない!ということが大切です。そして痒みを感じたら、
サラッとしたパウダーをお持ちでしたら上からパウダーをつけて頂いて、花
粉などを飛ばしてしまうこともひとつです。そして夜は肌を柔らかく戻して
あげることが大切なので、やはり活躍するのはピュアな優しいオイルです。
自分にあったサラサラとしたオイルをひとつ持っておくとすぐにレスキュー
してくれるんですよ!使用方法は、まずメークのついている上からオイルを
つけて全体に伸ばします。その上からいつものクレンジングを使用し汚れを
落とします。ティッシュなどで押さえて軽く拭き取り、オイルを数滴上から
乗せて入浴してください!シャンプー・トリートメント後によくすすいで洗
顔する訳ですが、肌が荒れていると感じたときはシャワーの水圧はマイナス
になりやすいので湯を手に取って洗って下さい!入浴後すぐに少量オイルを
手の平に伸ばして抑えるように顔に乗せます。それから身支度を整えていつ
ものスキンケアをして頂くだけで随分と回復力がつきます。このスキンケア
は、秋・冬、肌のバランスが乱れたときはいつでも活用できる手入れ方法に
なります。それだけに質の良いオイル選びは大切で、オイルと書いてあって
も添加物の入っているものもあるので気を付けて下さい。あくまでもこのレ
スキュー的スキンケアはピュアなオイルで肌に合ったもの!という事を忘れ
ないでください!もうひとつピュアなオイルを置きっぱなしにしない!毎日
クリームの前にしっかり使用して下さい。古いオイルもまた肌荒れのもとに
なりますからね!
簡単な方法ですが、秋花粉対策と夏の手入れ不足によって起こる肌の変化に
対応できると思います。付け加えまして世界三大花粉症をご存知でしょうか?
スギ、ブタクサ、イネ科が三大花粉症で日本ではやはりスギですね。アメリ
カではブタクサです。ヨーロッパはイネ科の花粉症が多いそうです。日本で
はスギ・ヒノキが主流ですが、北海道にはスギ・ヒノキは殆どありません。
その代わり北海道の素敵な高木、白樺の花粉症が増えています。白樺などの
カバノキ科の食物は口腔アレルギーも起こしやすくなり、リンゴ・モモ・さ
くらんぼ・カキ・キウイなども花粉症から食べると痒みが出てきます。あく
までも口腔アレルギーは生で食べたときだけで、調理したものやジュースで
は起こりにくいのですが、心因的に起こす方もいらっしゃるかもしれません。
(カバノキ科にはヒノキも入ります)
秋ちょっとした痒みやゴワゴワの原因は、気づかずうちに近くあるというこ
と!覚えておきましょうね!お手入れ法もすぐに取り入れてみて下さい!