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NO.0052 特集―アトピーとアレルギー1

アトピーとはギリシャ語で不思議なとか、奇妙なという意味の言葉です。
これは100人が同じところにいる状態で、数人または1人だけがなんらかの
反応を感じるところからの謂われです。
アトピーは一般に三段階に分かれていて、年令別に0~2歳、2~12歳前後、
12歳以降という分け方です。
0~2歳を乳児性、2~12歳を幼児性、12歳以降を成人性と考え、それぞれ
対応していくことにより各アトピー、充分に卒業することが期待できます。

乳児性は特に頭部にジュクジュクした浸出性のトラブルとして発生しますが、
これは母体に関係するミルク、空気汚染、環境アレルギーなどが原因として
あげられます。
それが、2~12歳の幼児性になりますと3大食物アレルギーの影響と喘息との
表裏関係がプラスされます。
3大食物アレルギーとは大豆、牛乳、卵のことをいい、何でもない大半の子供の中で
一部のお子さんだけが反応を起こします。
そのため何らかのアレルギーを持っているお母さんの場合は特に注意が必要ですので、
これらの食品、またはそれらが含まれている食品は少しずつ、または一品ずつ慣らし、
反応をチェックしていきます。

あまり神経質にならず、アトピーと痒みは一体していると考え、幼児性の特徴である
全身乾燥に対するケアを毎日行い、痒みを伴う傷からの二次感染をフォローしながら
上手に薬とスキンケアを使い分けて対応していきましょう。
これは成人性への移行をかなり防いでくれることにつながります。

アトピーの多くの方は思春期に入るこの時期に卒業できるのですが、その方にとっての
アレルゲンを多く持っている方や、なんらかの原因により免疫力の落ちた方などが
成人性へ移行、または成人してからアトピーを起こすことになります。
成人性になると数多くの原因が複雑に絡み合い、ストレスとの関連が強くなるに
伴って、幼児期より深層部のロイコトリエンという痒み物質を感じるようになり、
皮膚表面の正常な保護能力を低下させ、悪化させていきます。

私の所に相談に来られる方は成人型の方が圧倒的に多く、
私はその方の状況と性格に合わせてアドバイスさせていただいておりますが、

一般的に成人型アトピーで相談に行かれる場合、注意しなければならないポイントは
 *すぐに治る的なニュアンスで高額商品を勧められた場合。
 *例えば東京にお住まいであるのに遠方の海や山等での生活環境を変えての治療を
  勧められた場合。
 (これは一時的に回復しても環境が戻ると再発するケースが多くあります。)
 *薬の乱用。(このことはどなたにも気をつけて頂きたい事です。)
  
アトピーとはトラブル的にも即効療法は考えにくく、体の免疫力を高めていくのが
一番確実性があります。そのために誰にでもすぐに出来る初歩的注意事項として
 *油で揚げたもの、餅米、チーズ、バター類はひかえる。
 *夜更かしはしない。
 *熟睡できるよう適度の運動を心がける。
 *スキンケアは当たり前として薬と併用または、なるべく薬の使用をひかえ、
  肌に合わせたスキンケアを選んで、手入れをする。

すぐ実行できるこのレベルから努力してください。
今回はアトピー全般のお話しでしたが、納得できるアドバイスをしてくれる方が
お近くにいらっしゃれば、是非長いお付き合いをお勧めいたします。

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
    
    
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