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NO.0677 季節のトラブルー花粉症と肌トラブルー
まだ寒い日が続いていますが日差しはすっかり春です!雪もまだ油断できませ
んが、今年は意外にアクシデントが少ない冬だった気がします。2月も月末に
なると夕方の陽が長くなり気分も真冬とはずいぶん変わってきました!と、い
っているうちに今年も花粉のシーズンが来ました!ここ何日かで電車の中も、
お客様も、花粉症の症状が出ている方がぐっと増えました。特に今年は、過去
10年平均の米子で74%、仙台で167%と予測されています。では関東地
区ではというと、木更津124%、高崎153%と、かなり多い飛散量が予測
されています。と、こんな数値を見ただけでムズムズする方もいらっしゃると
思います。
そこで今回は、やはり花粉症を復習することにしましょう。まず、どのように
して花粉症になるのでしょうか?
1)花粉が目や口、鼻から体内に入ってきます。
↓
2)リンパ球が花粉を異物と認識します。
↓
3)排除のため、抗体を作ります。(IgE抗体)
↓
4)抗体に肥満細胞がくっつきます。
↓
5)再び花粉が侵入します。
↓
6)体内では化学物質が分泌され、花粉を体外に出すため次の症状がでます。
・クシャミで吹き飛ばす。
・鼻水、涙で洗い流す。
・鼻を詰まらせ侵入を防御する。
・咳をして外に出そうとする。
これがとっても簡単ですが花粉症が発症する仕組みです。
現代の日本では約25%の人が花粉症といわれていますのでかなりの%です。
スギ花粉だけでなく植物の花粉症を引き起こす種類は60以上といわれていま
す。代表的な花粉アレルギーはスギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブ
タクサ、シラカンバ、サクラソウなどが挙げられますが、シラカンバやハンノ
キなどイネ科の植物にアレルギーを起こすと関連食物を食べると口の中が痒く
なったり腫れたりする口腔アレルギー症候群を起こします。その原因はこれら
の花粉タンパクが果物類のタンパク質とよく似ていて、果物にも反応を起こす
場合があるのです。代表的な果物には、リンゴ、桃、さくらんぼ、柿、キウィ
などがあるようです。
シラカンバは本州ではなじみがありませんが、北海道ではスギ、ヒノキの花粉
症の人はほとんどいないようで、このシラカンバの花粉アレルギーがとても多
いようです。シラカンバはスギ花粉より遅く、ヒノキと同じくらいなので4~
6月くらいまで起こるようです。ちなみに世界3大花粉症といわれる物質は、
スギ、ブタクサ、、イネ科植物でアメリカではブタクサが多くヨーロッパでは
イネ科、日本ではスギ花粉のようです。
さて、スギ花粉と花粉アレルギーについて少し勉強いたしましたが、なぜ発症
する人としない人がいるのでしょうか?そこが問題です。まず、幼児の頃から
花粉症やアレルギーをを発症する場合、遺伝的要因が多く考えられます。そし
てそれらは大人の症状とは少し異なり、ほとんどが鼻づまりです。口呼吸が多
くなり風邪もひきやすくなります。では成人してから発症する方々はどのよう
なタイプなのでしょうか?例えば成人型のニキビならば細身の胃腸弱タイプや
色白ぽっちゃりタイプというように傾向があるのですが、花粉症体質は本当に
色々です。ただ、ストレスを抱えやすい働き盛りの方には多く、ストレスと体
の冷えという共通点はあるようです。そして食毒との関連もかなりありそうで
す。食品添加物の多い食品の食べ過ぎ、スナック菓子やファストフード、イン
スタント食品、ジュースなどを日常的に摂っている方や肉類などタンパク質の
摂り過ぎで野菜とのバランスが悪い方、ビールなど身体を冷やすものが好きな
方などはかなりウェートが高くなります。それに睡眠不足や生活の不規則など
により自律神経が乱れると免疫のバランスが崩れ、花粉症は発症しやすくなる
ようです。さらにそれに都会的な生活が加わると、より一層発症率は高まりま
す。舗装された道路や気密性、スモッグや排気ガスなどは大きなリスクになり
ます。
それでは花粉症は治るのか?という疑問ですが、どうやら一度発症すると自然
に回復する方は本当に稀なようで、例えば妊娠、出産や転職、引っ越しなどで
改善する方もいるようですがなかなか難しいようです。治療法ではレーザー手
術という方法があり、これは鼻の粘膜を焼いて花粉が粘膜から入らないように
する方法ですが、粘膜が再生するため、持続するのは約2年とのことです。ま
た、減感作療法というものもありますが、注射を2年以上続けないと効果が出
ませんので根気が必要です。減感作療法はかなり良くなる方がいらっしゃるよ
うで、注射ではなく“舌下減感作療法”という液を舌下に含んで2分間そのま
まという療法に変わってきています!これは頭に入れておいた方が良いでしょ
う。ただ、スギ花粉は時期的なものなのでシーズンが終わるとつい迂闊に過ご
してしまいがちですね!
お肌については前回もアドバイスさせていただきましたが、アレルギーを発症
しているときの肌は、いつもの状態ではないので、ピュアな無添加のオイルな
どを用意して、クレンジングの前や洗顔の後に少量つけてケアしていただくと
敏感な肌にはとても効果的です。そしていつもお話ししている“桃肌爽”とい
う油性クリームはかゆみや乾燥でストレスを受けたお肌には是非欲しいクリー
ムですので参考になさってくださいね!
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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