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NO.0720 ≪季節のお手入れー洗顔ー≫
今年も大寒を過ぎました。1月21日が大寒でしたが、大寒は期間として1月
20日~2月3日節分までという意味もあります。そして大寒は一年中で一番
寒い時期といわれ、大寒に汲んだ水は1年中腐らないともいわれています。そ
こから2月3日の節分で1年が終わり、春夏秋冬の始まりの春2月4日の立春
から運気も変わる大切な1年の始まりになるのです。そして季節の変わり目に
は邪が生じやすいということで節分に豆の生命力で邪を払い、これからの1年
不幸や災いが無いよう願いを込めて豆まきをするのです。というわけで、2月
4日からは心機一転!新たな気持ちで過ごしましょう。
ということでスキンケアに入るわけですが、このところ“温”“老化”という
寒さのキーワードをずっとお話させていただいていますが、やはりこの時期は
肌にとって一番つらいダメージシーズンです。よって年齢に関係なく、できる
だけやさしく効果のあるスキンケアが大切になってきます。特に2月の声を聞
きますと花粉症が発症してきますので、これもまた辛いシーズンということに
なります。よってこの時期の大切なキーワードは“やさしくマメに”というこ
とだと思います。先ずいつもお話しする“つっぱり感”は、肌にとってトラブ
ルの第一ポイントになります。何といってもつっぱり感を作らないことが大切
ですから、洗顔後すぐに保湿液や化粧水をつけましょう。なるべく急いでつけ
ていただきたいのでコットン等は使用せず、手ですぐにつけるようにしましょ
う。これでつっぱり感はかなり緩和されます。続いてもう一つのポイント、洗
顔はどうでしょうか?きちんと選ばれているでしょうか?実はこの洗顔料、ス
キンケアの中でとても大切なものであるにもかかわらず、洗うものだからとか
落とすものだからという理由でついつい適当に選ばれがちになっています。ク
レンジングについては、その重要性をいつもくどいほどお話させていただいて
いますが、秋冬は、クレンジングはもちろん洗顔の選び方もとても大切になる
のです。
まずクレンジングは油溶性の汚れを包み込み、皮膚の表面に浮かせるような状
態を作りますので、ティッシュやすすぎで、ある程度汚れを落とすことができ
ます。そして洗顔は水溶性、不溶性という汗や垢、色素類等と、肌に残った油
溶性の汚れを泡にくるんで皮膚表面から落とします。もちろんこれは水または
お湯で落とすのですが、ダブル洗顔とはこの2つの工程(クレンジング+洗顔)
を行うことをいいます。これは毎日のことですので、やはりいかにやさしく、
上手に汚れを落とすかが肌作りにとても重要なのです。ダブル洗顔のミスで皮
膚表面に傷をつけてしまい、肌荒れやカブレを起こしてしまったり、ニキビが
急に発生してしまうこともあるのです。“やさしくマメに!”やはりこのキー
ワードをお肌の作りの第一歩と考えていただくことが大切です。
洗顔料には大きく分けて「石鹸成分」と「合成界面活性剤成分」のものがあり
ます。石鹸成分は脂肪酸とアルカリ成分を反応させて作ったものなので安全と
考えて良いのですが、泡立てるとpH(水素イオン濃度)が高くなり、洗浄力
がかなり強くなります。合成界面活性剤成分は、水と油を混合させやすくして
汚れを落とします。現在は安全性の高いものも数多くありますが、やはり化学
成分なのでしっかり選ぶことが大切になります。洗顔料の選び方や洗顔の仕方
で皮膚のバリア機能が低下すると、その上から使用する化粧水やエッセンス等
の効果的な製品も逆にトラブルの原因にしてしまうことがあります。安易に選
びがちな洗顔もスキンケアの中ではとても大切であるということを覚えておい
てください。注意としては石鹸成分タイプのものでも添加物の入っている合成
タイプと同じ固形もあります。割と高価な石鹸タイプは合成タイプと同じもの
が多いようです。
そして“やさしくマメに”洗顔をしていただくわけですが、洗顔の仕方として
は、入浴中であればシャンプーやリンス、コンディショナーの後が良いと思い
ます。最初軽くすすぎ、洗顔料をよく泡立てて顔全体に軽く延ばします。額、
鼻の辺り、顎はやさしいながらも良く延ばすようにしてください。全体で30
秒以内、その後よくすすぎます。33~36℃くらいの人肌湯が落とし過ぎな
い適温になります。朝も夜のケアの酸化した油や肌の油分を落とすために洗顔
をします。先ずすすぎ、洗顔料をよく泡だだてて顔全体に乗せ、よくすすぎま
す。すすぎはしっかりと20回以上を心がけましょう。特に目の周りは入念に
すすいでください。そして洗顔後はすぐに保湿をすること!
そして日本人の肌には、毎日使用する洗顔料としてピーリングやスクラブ、酵
素などの洗顔料は強いと考えられますので、それらの洗顔料を使用する場合は、
月に2回とか週に1回とか間隔をあけて使用する方が良いでしょう。“擦らな
い”“すり込まない”“叩かない”の3つの×!中でも“擦らない”は絶対に
守りましょう。そして肌にやさしいもの、良いものを選ぶ目が大切ですね!ち
なみに私は石鹸成分を練ってあるチューブ入りの洗顔料を使っていますが、泡
立ち、泡切れ、洗浄力、安全性、どれをとっても合格点のものですよ!洗うだ
けのものだからという発想から、洗うものだから良いものを!という発想に変
えてみたらいかがでしょう!
今日は久しぶりに毎日のケアに欠かせない洗顔料を復習してみました。とにか
くつっぱり感は大敵なので洗顔料をしっかり吟味してこの冬を乗り切ってみま
しょう!