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NO.0842 季節のトラブル ー食習慣とニキビー
今日は名古屋にいます。2~3日晴れていましたからちょっと油断してまし
たら、天気予報では曇りでしたが小雨が降ってきました。今日はビルの最上
階でセミナーで、晴天の日とは違うしっとりとした街並みもまた良いなぁと
感じています。セミナー参加の皆様の真剣なお顔を確認しながら窓の外を
ちょっと見ての感想でした。
日曜日には神奈川地区のお店様でお肌の学校をさせていただきましたが、こ
の地区のお客様は本当にしっかりフォローをされているので学校も気合が入
ります。こちらの店長は、十数年前大学生のアルバイト時代にお肌の勉強に
いち早く興味を持ってくれ、アドバイザーとしては素晴らしい知識のある方
です。今回も休憩15分で10分刻みの凄まじいカウンセリングをさせて頂
き、あっという間の1日でした!たくさんのお客様のカウンセリングをさせ
て頂きますと、その季節、またはその地区の生活習慣などが良く分かること
が多いです。私の大好きなTV番組“ケンミンショー”を見ているとよく分
かりますよ!随分前のケンミンショーで北海道のお赤飯の特徴がありました。
一般的に売られている甘納豆をもち米と食紅を入れて炊いたものに水でさっ
と洗った甘納豆を混ぜて食べます。私は母が北海道出身で、祖母が九州出身
でしたので、どちらも食べていましたから不思議ではないのですが、“甘納
豆お赤飯”初めての方はビックリしますね!(おいしいですよ!)
そして北海道では納豆にも砂糖を入れてお醤油も使用するそうです(私はそ
れはないです)。そして卵焼きも圧倒的に甘いです。やはり寒さの為、エネ
ルギーに変わりやすいものを自然に好むのだと思います。ちなみに甘納豆の
お赤飯は山梨にもあり、また室町時代に甲斐の国(山梨)から青森の一部に
移住した人々の関係で青森にもこのお赤飯の所があるそうです。調べてみま
したら長野県佐久では花豆のお赤飯、新潟中越地方では醤油赤飯(醤油おこ
わ)があるそうです。千葉の特産品の落花生でお赤飯を作る千葉の一部地域
もありますね!一般的にはささげというの豆を用いるところが多いですね!
これも雑学ですが、小豆を使用するのも問題ないのですが、小豆は炊いてい
る途中で胴割といって皮が破れてしまうせいでおめでたい席で出される事が
多いお赤飯は切腹を連想させる為、縁起を担いで特に関東ではささげを用い
るのだそうです。急にお赤飯の話に偏ってしまいましたが、食生活習慣は皮
膚トラブルにも実に密接な関係がありますので、今日は食生活と皮膚トラブ
ルという点から勉強してみましょう。
やはり食生活と皮膚トラブルというとニキビ・湿疹やかゆみの強いトラブル
と考えてお話ししていきます。シミやくすみにも関連してきますが、分かり
やすい所から理解度をアップさせてみましょう。ニキビと考えると思春期に
出来る方と20歳を過ぎて出来る方がいらっしゃいます。思春期ニキビは、
私の長い間の経験から遺伝型若年性ニキビとニキビも分けて考えます。若年
性はもともと父母などの遺伝から思春期に入って皮脂分泌が過剰になり、空
気に触れた皮脂が酸化して化膿性ニキビや毛穴のつまりを起こします。一定
年齢(20歳くらいまで)には皮脂が安定して、いわゆる自然に治まって改
善される方が多いです。ただ近頃は強い刺激などを加えて肌力を低下させ、
なかなか改善できなくなっている人も多くなっていますから要注意ですよ!
遺伝型ではないニキビは、割と20歳くらいからまたはそれ以上の年齢から
発症します。このタイプの方は自然に改善する力が弱いため、食生活の改善
が絶対に必要になってきます。
こんな資料がありました。
シンガポール国立大学の研究で、イギリスに住む子供たちのデータを取った
そうです。4,700人弱の7~13歳の子供の体重・身長・活動量・毎日
の食事のデータで何故太る子供がいるのか!原因は何なのかを調べたそうで
す。その結果7種類の食品が肥満原因と関連すると分かったそうです。
・揚げ物、ソテー
・油で調理したポテト(フライドポテト、チップス、ロースト)
・加工品(ハム、ソーセージ類)
・お菓子
・牛乳
・砂糖入り清涼飲料水
だそうです。
イギリスの子供のデータですが、日本人と考えてもおかしくありませんよね!
その中で最も肥満の原因になると研究者が選んだのはなんだと思いますか?
ほぼ一致した意見で“ポテトチップス”だそうです。研究者の意見では、ポ
テトチップスはカロリーの密度が高く(100gあたり380~580kc
al)食事の満足度が低い、そのくせに日常的なスナックとして皆が食べて
いるということがポテトチップスの肥満原因トップの理由です(※満足度が
低い為、たくさん食べるということ)。2011年に成人のアメリカ人対象
の似た研究でも、ポテトチップス・フライドポテト・加工肉が上位だったそ
うです。子供であれば肥満の原因になりますが、大人であれば、ニキビの原
因にもなる訳です。ニキビ(若年性も成人性も)の方にも、かゆみの方にも
これらの食事は悪影響になると考えて頂いて良いわけです。
よくジャンクフード(英:junk food)という言葉を耳にしますが、
その意味はというと、ジャンクとは英語で「がらくた」「屑」という意味で、
そんながらくたな食品は、栄養価のバランスを著しく欠いた食品ということ
になります。すなわち高カロリー高塩分なのに、ビタミン・ミネラル・食物
繊維があまり含まれない食べ物という事です。
ニキビ、特に成人性タイプの方は基本的に乾燥肌なので本来ニキビは出来に
くいはずです。にもかかわらず“ひどいニキビが治らない”という方が結構
いらっしゃいます。酷いニキビはとってもツライですが、私の考えでは身体
の中に食品などで本来の体質にあった食品でないものをたくさん食べたりし
ていて、ストレスやホルモンバランスからニキビが発症すると考えています。
ということは身体の中の老廃物を出して、身体の中をキレイにしようとする
ひとつの働きかけと考える訳です。高年齢になると内臓などに蓄積されて病
気を発症させるリスクが高くなりますから気を付ける方も増えますが、ニキ
ビやかゆみなどまったく発症しないジャンクフード好きよりもトラブルが発
生したことで食生活を見直してくれた方が長い目で見て絶対的に身体には良
いということになります。ジャンクフードと呼ばれるものを摂り続けて食生
活をないがしろにすると疲労感を感じやすくなり、疲れやすい体質になりま
す。
秋になりますと“食欲の秋”と言われるように食欲が増してきます。そして
夏は暑さのあまり“皮膚トラブルどころではない”とケアをサボってしまっ
た方も多かったと思います。そこで「食生活の改善が一番早く効果を出せる
トラブル改善法なんだ!」ということをもう一度再認識してみましょう。
要はニキビは身体の中の赤信号であり、それを自然に改善させてあげるのは
身体の中が改善されてキレイになっていくと考えることです!“ニキビが出
る”のは身体に力がある!と考え、スキンケアや食生活を見直すこと!
かゆみや湿疹のトラブルも同じと考えて参考にして下さいね!