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NO.0845 豆知識 ー温活ー
秋とは四季の1つである!当たり前のことですが、社会的通念・気象学では
9、10、11月を指し、11月7日立冬に入るまでを言います。四季のな
い熱帯地方や極地では一年中夏であったり、一年中冬であったりする訳です
が、日本では春・夏・秋・冬としっかり変化があるということで、日本人の
感性が鋭いと言われるのはこの四季の移り変わりを楽しむからかもしれませ
ん。でも今年は夏からすぐ冬のように気温が変化して体調を悪くした方も多
いようです。お肌も急に湿度が変化してしまって、肌荒れや痒み、ニキビの
悪化を訴える方が多かったようです。あっという間に移り変わってしまった
今年の変化は驚きました。
とにかく今年の暑さはすさまじいものでした!沖縄よりも暑い日が続いた訳
ですから、体温調節作用の為、冷たいものを取らざる得ない日が続きました
から、立冬を過ぎたこの頃の体調はいかがでしょうか?そこで今日はここで
も何度かお話しした、今年にタイムリーな話題、温活について勉強してみま
しょう。温活といえば進藤義晴先生が有名ですね!医師で東洋医学研究科で
いらっしゃる先生は、冷え取り健康法を数十年前から提唱していらっしゃい
ます。とても勉強になりますが、靴下を24時間履いて足を温めましょう!
という提唱はなかなか出来ません。それでも温活、冷え取りは身体にはとて
も良いので活用出来る温活をお話ししてみます。
温活とは日ごろから健康を維持するために適正な体温まで体温を上げる活動
のことを言います。ちなみに現代人は昭和初期くらいの人と比べると0.5
~1℃くらい体温が低いそうで基礎体温が36.5℃とすると35℃台の方
が多いという事になります。よく言われているのは体温が1℃下がると代謝
が10~20%悪くなり、免疫力が30%落ちると言うこと!特に冬の体温
は外気温の影響を受けるので、寒さによっての冷えが身体に及ぼす影響が悪
い方向に傾きます。そして血流が悪くなり、免疫力の低下を起こしてしまい、
体内ではウイルスや細菌に負け、風邪や胃腸炎や喉などの病気を起こしやす
くなってしまいます。
そこで必要なのが温活ですが、温活とは単純に低くなった体温を適性体温に
上げる活動ということになります。さて、それではなぜ体温が低下するので
しょう。色々調べてみましたら、ひとつは冷蔵庫の普及があるようです。今
ではどの家庭にも当たり前にある冷蔵庫ですが、考えてみると何でもひとま
ず冷蔵庫に入れませんか?4℃以下のものを食べるということが冷えを引き
起こすようです。そして運動量の違いです!確かに東日本大震災のあとエレ
ベーター等の運転停止でかなり良い運動をしました!おしりの筋肉が張りま
した!それに、よく考えてみると家事も昔と比べればずいぶん楽です!若い
方はピンと来ないかもしれませんが、昔は床も畳も拭き掃除をしていました。
何といっても筋肉は熱を作ってくれるので男性の方が冷えを感じにくく女性
に冷えを感じる方が多いのはそのせいで、しかも体脂肪率で考えても脂肪の
多くなりやすい女性の身体は熱の生産量が少なく、脂肪には血管がほとんど
通っていないため血液の巡りが悪くなって当たり前なんですね!その上よく
いわれるストレスは、血管を収縮させてしまうので冷えがかなり堪える!と
いうことになります。そして、体温が低いという事はお肌にもかなりストレ
ス面があり、代謝低下ですからメラニン色素の沈着にも結び付き、弾力繊維
の合成能力も落ちるわけですからシミ、くすみ、たるみの原因にもなる訳で
す。前にも書きましたが、おへそのピアスや素足などは身体にとてもよくな
いということになります!
それでは温活していきましょう。冬は何といっても鍋料理がありますから、
食事面の温活は鍋料理でかなり違います。根菜類をしっかり入れて食べるの
がコツです。人参、大根、レンコン、ゴボウ、ネギやショウガ、玉ねぎなど
をしっかり使いましょう。小松菜も栄養たっぷりです。トマトを鍋に入れて
もリコピンは大丈夫なので試してください。それに発酵食である味噌や納豆
もおすすめです。鍋の残りは翌朝の味噌汁にもなりますね!今年はビールや
サワーやめてみよう!と思ってみませんか?コーラやジュース、アイスも同
じです。温活には冷たい物、特にキンキンに冷やしておいしいものは内臓が
冷えますから避けてほしい所です。お酒であれば燗酒や焼酎のお湯割りがお
すすすめで、日本人にはピッタリの血行促進、ストレス解消になります。
そして衣類はまず首を冷やさないこと!足首を冷やさないこと!が大切です。
年齢と共に足首の冷えは感じやすくなり血行の悪さを痛感する所で、首、足
首を守ることは風邪予防にもなります。あまり厚着は肩凝りのもとですが、
最低の防寒はして下さい!そしてウォーキングやストレッチはどうでしょう
か。あまり難しく考えず階段を使ったり早歩きしたり休日の散歩もおすすめ
です。私は短時間ですが家にいるときは朝必ず犬の散歩をしています。歩か
ないよりマシな程度ですが、案外スッキリします。そして日本人の習慣でも
ある入浴はストレス解消にも役立つ簡単な温活として抜群の効果があります。
40℃以下のお湯で30分の入浴、または半身浴、これは体内がとても温ま
るので、日本人には最適と言われています。これなら汗のかけない人もしっ
かりと汗がかけますね!ただ30分は無理という人は大勢いらっしゃると思
います。私もそれなんです。そんな方には41℃くらいで5~10分入浴す
るヒートショック入浴というのもあります。この時は、必ず首の後ろを湯船
に浸けることをおすすめします。耳の後ろの翳風(えいふう)、その下の完
骨(かんこつ)、首後ろ中程の天柱(てんちゅう)、その下の首筋のやや外
側の風池(ふうち)、でっぱり感のある亜門(あもん)…ツボがたくさんあ
ります。
とにかくよく分からないときは“首と言われるところ”を温めると言われて
いて、首は目の疲れ、ストレス、のぼせ、体温アップにも効果的です。“首
と言われるところ”というように、足首・手首も同様にしっかり湯に浸かっ
て下さい。副交感神経ポイントがあると言われていますから、効果抜群です。
毎日が無理な方は、週1回でも活用していただけると良いでしょう!そして
睡眠ですね!これは私も含めて反省点が多いですが、12時までにはなんと
か床についてもらいたい所です。簡単ではありますが、冬の温活で免疫力の
アップを狙い、風邪やインフルエンザに負けない身体づくりをしましょうね!