今日は大阪でセミナーです。昨日は曇り→雨でしたが、今日はくもり→晴天
になりました。東京は肌寒いというし、一緒にセミナーに来ている後輩の嫁
ぎ先である群馬県の嬬恋村のお父様からは「鹿沢は今日雪です!」とライン
が入っていてびっくり!4月中旬に雪です!標高1500mということです
から、あり!なんですね?!
それにしても毎日どれくらいの薄着や厚着が良いのか悩んでしまいます。ヒ
ートテックのハイネック好きの私もさすがにそろそろ無理な感じがしていま
す!(もう当たり前ですね)
さて、まだまだ肌寒さは油断できませんが、4月下旬になりますと初夏の日
陽が強くなってきます。こんな季節は皮膚にもかなりの代謝力が出てきます。
それは気温との関係もかなりあります。それに伴い、花粉症皮膚炎も一段落
したにもかかわらずカブレの発生率増えてきます。アトピー性皮膚炎も乾燥
型から汗や湿度からくるカブレの痒みに移ってくるのもこの季節です。そこ
で今回は誰にでも起こるカブレの話を少ししてみましょう。
まずカブレというと接触性といわれる皮膚炎が一番身近ですが、その前に少
しアトピー性皮膚炎について復習してみましょう。“アトピー”という名称
は「特定されていない」「奇妙な」という意味のギリシャ語の「アトポス」
に由来しています。1933年にアメリカの皮膚科医が皮膚炎との関連から
奇妙な、または原因の特定されていない皮膚炎として「atopic de
rmatitis」という医学用語を使用したそうです。世界アレルギー機
構(WAO)の定義によると主にたんぱく質のアレルギーによる体内IgE
(免疫グロブリンE)が高い数値を示すということが大きな要因であると言
われています。気管支喘息・鼻炎・結膜炎などと複数の疾患を発症させる方
が多く、皮膚炎では強い痒みを伴う皮膚炎で、アトピー性発疹が適切である
とも言われています。これは1年中発症する方が多く、季節によって少し治
まったり悪化したりするタイプが多いようです。
皮膚科の先生の診断基準(日本皮膚科学会の診断基準)は
1)かゆみ
2)特徴的な皮疹と分布
3)慢性・反復性の経過
これが全て当てはまると、肌質と病名をアトピー性皮膚炎と特定されるとい
うことです。しかも0歳から発症するので、これはなかなか長期の方もいる
わけです。
細かく分けると乳児期(0~2歳)、幼児期(2歳~6歳)、学童期~思春
期(6歳頃~)と分けることができ、身体の免疫力などの影響で50年も前
ですと中学生くらいで治まる方も多かったということと、発生率も現在に比
べるとびっくりするほど少なかったのです。アトピー性皮膚炎と言われてい
た私の友人もよく皮膚科に行ってトラブル部位用の薬をもらっています。あ
まり親しいので正直アドバイスもなかなかできなかったのですが。私からみ
るとアトピー性皮膚炎の肌質ではなかったので、特に心配しなくても大丈夫
と思っていました。つい先日、ある病院の皮膚科へ行ったら大学病院から週
1回きている女医さんに「あなたの肌はアトピー性ではありませんよ!」と
言われて本人はびっくりしたと私に話してくれました。本当にそうなのです。
その方の肌はアトピー性の肌ではないのです!失礼ながらちゃんとした先生
もいるんだね!というのが本当に失礼ながら私の感じたことでした。
まずアトピー性皮膚炎からお話いたしましたのは、0歳から起こる皮膚炎も
成人から起こる皮膚炎も皮膚のバリヤー機能が低下して発症することに変わ
りありませんが、アレルギーや皮膚炎を起こさせない肌作りが最も大切と思
ったからです。
これからの季節のカブレには、素肌に接触するアクセサリーがありますが、
これは本格的なアレルギーなのでアクセサリーの金属を選び、一度起こした
ら金属に注意しなければなりません。その他に化粧品もあります。植物もあ
ります。紫外線もあります。カブレの原因はたくさん存在しますが、初夏は
汗と湿度と良いお天気によるちょっとした油断がトラブル発症の原因になり
ますから気を付けてほしいですね。
そしてトラブルが発症したら!
・とにかく掻かない!
痒みは、汗やカブレ物質、汚れの中の細菌が悪化させますから、トラブル部
にはピュアなオイルや以前に紹介した“桃肌爽”を手で軽くおさえるように
つけてからシャワーなどで清潔に保ってください。そして入浴後はすぐに薄
くオイルや桃肌爽をつけ、ひどいところは適切な薬をつけておく!また全身
にバリヤー機能を高めるように保湿剤を軽く使っておくことも大切です。そ
して擦ったり、掻いたりしないようにしていただくことが大切です。
そしてカブレだけではありませんが、痒みのあるトラブルには生活習慣も悪
化の原因になりますので、まず見直しをして下さい。
・食生活
特にいけないものは味の濃いもの、辛いもの、油の多いものは痒みが増すこ
とがあります。
・睡眠
やはり早く寝ていただき、ストレスを解消してください。
・身体を冷やさない
免疫力が低下します。
・便通を整える
下痢も便秘もトラブル悪化の原因になりやすいですね。
・スキンケアを見直す
洗浄剤、保湿剤はとても大切です。
・皮膚薬の乱用
指示通りの使用と原因の解決でなるべく使用を少なくしていきましょう。
まずこれはカブレが起こったらしっかりチェックしてください!
今日は、現代人にとても増えたカブレをアトピー性皮膚炎を軸に勉強してみ
ました。油断してしまいがちな初夏、ぜひ参考にして下さいね!