ちょっと冬らしく感じるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
寒冷、寒風の中、お肌の乾燥が気になりだした方も多いのではないですか?
今日は、皮膚の乾燥と乾燥に伴うアトピー肌の対応について復習してみましょう。
冬は、皮膚の汗腺、皮脂腺の働きが共に悪くなり、日々のケアの悪い癖が一番
出てくる季節です。湿度が急に低くなり、肌のしっとり感はその方のケア次第に
なってくるということになります。
そんなこの季節のチェック項目として大切ことは、
まず洗顔、タオルドライ後、すぐにお肌のツッパリ感を感じるか?
そして、そのお顔のツッパリ感をそのままにしていないか?
また、口元などがガサガサと粉をふいた状態になっていないか?
などということです。
実はこれらのトラブルは、ほっておいても自然に治まってしまうものなのですが、
このあたりのマメなケアが老化対策のポイントとなるのです。
というのも、私たちの身体は内外の様々な条件によって、大変デリケートに
変化していきます。特に、ホルモンのバランスに影響を受けやすい、生理周期、
体調、睡眠などの他、ストレス、食事、生活習慣、気温、紫外線などが要因と
なり、肌もしっとりする時期とカサつく時期とに変化していくわけです。
このカサつきやツッパリ感を肌の注意信号と考えて、ケアをするかしないか、
このところが、肌の老化の分かれ道になっていくということなのです。
そして肌の注意信号を無視して過ごしていくことにより、回復の難しいトラブルに
進んでいってしまうことが多いのです。
お肌でいうとツッパリ感、体でいうとカユミ、これが乾燥によって起こっていると
いうことを、この季節では絶対忘れてはいけません。
さて、そういう方たちの日々のケアはどのようにすればいいのでしょうか?
スキンケアは、順を追ったステップが大切ですから、秋から冬にかけての
乾燥時季は血行をよくするお手入れがポイントになります。
当然ですが、クレンジング→洗顔のステップは365日続けていくのが基本です!
秋冬は、クレンジングをした後、ティッシュオフし、天然オイル等を顔全体に
塗布して入浴、発汗を促し、およそ10分後に洗顔というようなお手入れは、
大変効果的です。
その後、週一回程度のパック類や、毎日の化粧水、エッセンス、保湿クリームの
順に使用して、カサつきやすいところ、老化しやすい所にはクリームを重ねて
使用してください。ここがコツになります!
ボディーでは、カユミが起こったら低刺激性のボディクリームを使用してみて
ください。
さて、アトピー性の方のケアはどうでしょうか?
アトピー性の方は乾燥で悪化する方、汗で悪化する方、両方共に弱い方が
いらっしゃいますが、ここでは乾燥の対応に絞ってお話していきましょう。
アトピー性皮膚炎のここ30年の急増は社会的現象にもなり、従来のアトピー性
皮膚炎の典型的な経過はあまり当てはまらなくなってまいりました。ここでお話し
する成人型のスキンケアも、やはりアレルゲンが特定できず、とにかく掻いて
悪化させてしまうという悪循環をいかに軽くするか、肌の状態をどのように
自然にしていくかが課題になります。
とにかく掻かない癖をつけるということ。痒くなった時、何か他の方法、
例えばクリームをつけるとか、メンソレータム系のクリームを鼻の下につけて
気を紛らわすとか、アロマオイルなどをコットンに含ませて、ビニールケースに
入れて香りでリラックスするとか、痒くなった時の転換法を実施してください。
掻くということは、炎症に対して、火に油を注ぐことになり、その掻き傷に
繁殖する黄色ブドウ状球菌は、トビヒなど皮膚感染症を起こし、一層の悪化に
つながります。
薬を使用している人、していない人、それぞれの考え方もありますが、
私の考えるスキンケアは、まず入浴から始まります。
その時使用するスキンケア商品は、選んでいただかないとなりませんが、
基本的なところでは、薬やボディクリーム、ワセリンなどを使用している部分は、
顔に限らずクレンジングをしていただくことです。このとき痒い所を気持ちがよい
からといって強くこすらないこと。すべてのケアは手早く実施します。
そして入浴時は、弱酸性のシャンプーを使用します。できれば同じ物で
体、頭、顔と洗っていただきたいと思います。この時は、よく泡立てて、
軽く綿タオルなどで洗い、カユミの強い時には、湯船につからずシャワー
(温めることによるカユミの発生、湯船の雑菌による感染を防ぐ)
で済ませてください。
湯上り後は、手早くセラミドなど、バリア機能を高めるクリームを全身に塗布し、
その上から油性タイプのもので乾かないように軽くフタをしてあげましょう。
傷のあまり無い方は、化粧水→保湿クリーム→保護剤の順が一番よいでしょう。
このケアは状態が良い時、悪い時に関わらず実施していただきたいと思います。
悪化している時は薬を、そうでない時は毎日のケアという考え方は、冬に限らず
続けていくことが大切です。
皮膚は常に変化していますが、角質に正常な水分とがあり、皮脂膜がしっかり
作られれば、冬の老化は防げますので、もう一度肌の見直しを考えてくださいね。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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