NO.0593 季節のお手入れ―肌のバランスを整える肌養生―

連休中は天気に恵まれましたね!お休みだった方もお仕事だった方も、やはり気分スッキリと感じられたと思います。
5月の連休が終わりますと春ももう最後になり、6月になりますと衣替えというように夏がぐっと近づきます。5月連休後は5月病と呼ばれる体調不良やプチウツ状態を訴える方が増えるといわれます。確かに東洋医学的には寒い冬から春になりますと代謝の変化に体がついてゆけず5月病的要因が発生しやすくなると考えられます。
実際春は肝臓の働きでバランスがとられると考えられ、肝臓の働きには、解毒、消化促進があり、沈黙の臓器とも呼ばれ再生能力の高い臓器でよほどのことがないとトラブルを起こさない臓器です。この“肝”の働きは東洋医学でいう気血水の気エネルギーのバランスに大きな影響を与えるので、肝の働きが滞るとイライラしたり不眠になったり眠気が来たりジンマシンが発症したり、アレルギーを起こしやすくなったりします。冬に体のエネルギーを奥にしまい込んでいた分、上手にエネルギーを代謝させたいのに睡眠不足やストレス、悪い食事の習慣などでバランスを崩してしまうのです。だから春の体や肌は敏感になってしまうのですね!そこで今回は特に肌のバランスを整える肌養生の手入れを勉強してみましょう。

“あなたの肌は手入れ不足ですか?”と質問されたときどのようなことが頭に浮かぶでしょうか?例えば、パックやマッサージをしていないから私は近頃お手入れ不足と発想するのか、化粧水もつけていないと発想するのか、人それぞれかと思います。大切なことは“肌は年をとる!”ということ!
10代の肌、20代の肌、30代の肌、40代の肌等、今20代といえども老化をするという現実を忘れてはいけません。そのためには体内的養生法として、お肌のゴールデンタイムといわれる午後10時~午前2時までに最低でも1時間は深い眠りに入っていただきたいと思います。そして食事は和食を心がけ、最低1度はみそ汁を食べることです。野菜や果物は旬のものを中心に、しっかり摂るように心がけます。入浴はできれば湯船に浸かっていただきたいのですが、シャワーであってもリラックスのため夜必ず入るようにしてください。これは大雑把ですが大切な体内的養生法になります。

次にスキンケアの養生法に入ります。春のスキンケアは少し前にも勉強しましたが、紫外線対策とメークアップが大切です。特にこの時期日光アレルギーを起こしやすくなりますので、お顔だけでなく肌の弱い方は首回りも注意してください。やさしいガーゼ状のスカーフなど保護に最適ですね!
そしてスキンケアとしては、お手入れ不足の認識度の違いはありますが、クレンジングを毎日すること!その際オイルクレンジングやジェル、リキッドなどはメークをしていないときや軽いメークの時は素肌に対して刺激になる場合もありますから天然のソフトなやさしい油分のクレンジングを見つけて毎日ご使用いただくのが良いと思います。メークをしていないからといってクレンジングを使用せず、洗顔だけで済まされる方がいらっしゃいますが、このメーク以外の皮脂汚れが皮膚トラブルや老化促進の元凶になってしまうこと、ご存知でしたか?このあたりの詳しいアドバイスのできる化粧品メーカーや化粧品の販売店を選んでいただくことも肌老化やトラブル改善にはとてもプラスになりますよ!昔の日本の食事や生活であればそこまでの注意はいらなかったのですが、高たんぱく高カロリーの現代では従来の日本人の肌よりも皮脂の分泌量は確実に増えているのです。まずはクレンジング、そして洗顔というステップの確認が春のスキンケアにはとても大切です。

実はこれは一年中の大切なポイントなのですが、特に春は新社会人の方もしっかり勉強していただきたいのであえて取り上げますね!単純にインプットしていただきたいのは、1万円のエッセンスよりも良質なクレンジングが肌には大切ということです。そしてクレンジングの使用に当たっての注意は、せいぜい1分間くらいのなじませ方で充分だということです。もしもコンシーラやBBクリームなどご使用でしたらクリームクレンジングを二度してあげるのが肌にとってはやさしいと思います。ツルツルとなじむ分量をお顔につけて1分間、軽く優しくティッシュで押え拭きして、もう一度クレンジング、今度の分量は少な目で大丈夫です。それからべたつきのイヤな方は、ティッシュで軽く押さえてから入浴が一番、肌のコンディションを整えるには最高です!きつくふき取ることは皮膚表面の刺激になり、繰り返すことでシミの発生につながることもありますので気を付けてください。

“あなたはお手入れ不足ですか?”の質問に対し、毎日クレンジングをしていれば、かなりの確率で合格点になるということを納得していただきたいと思います。当然洗顔後は水分(化粧水)をたっぷり入れて、クリームや乳液は、少量でも使用してください。

今回の養生法は、当たり前のことでしたが、選び方や使用法にちょっぴり気づかいをしてくださいね!長い目で美肌のポイントになりますよ!

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的なトラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するようがんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報をいただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。

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