NO.0520 豆知識―ヘアダイについて―

暑い日が続いています。真夏に戻ったような気温ですね!
それでも夕方の風は秋を感じさせてくれますので、何だかホッとした
気持ちになります。今年は紫外線の影響がかなりあった夏のようで、
特にどこも行かないのに「日焼けしました!」という方がかなりいらっしゃい
ました。こんな夏は、お手入れ不足の方急増で、相談が忙しくなりそうです!
先ずは基本が大切ですのでお休み前のスキンケアしっかりしてくださいね!

さて今回はおしゃれの目的、または見た目の目的、色々な要素で何気なく
行なう“ヘアダイ”について勉強してみましょう。近頃の女性は年齢に関係
なくヘアダイされています。今“ヘアダイ”と書きましたが、皆さんはいつも
なんと呼んでいますか?“ヘアダイ”?“ヘアカラー”?先ずこの辺りから
基本の勉強をしてみましょう。ヘア(hair)、ダイ(dye、染料)の意味です
から、おしゃれ染めも白髪染めも、髪の毛を染めることはヘアダイといって
差し支えないと思います。ところが現在は、理美容室や一般品の染料も統一
して染料と呼ばず、各成分、染色法の違いからヘアカラー、白髪染め、カラー
リングと分けて呼んでいます。ヘアカラーは白髪は染まらない、自然色に近い
染色剤、白髪染めは白髪を染める、カラーリングは酸化法の染色作用、脱色
させてヘアカラーを使い、好きな色合いを出す、その他にヘアマネキュアも
あります。ヘアマネキュアは、染色法ではなく、塗装法なので、白髪も染まり
ます。染まるというよりも白髪が一番良い発色になると考えていただいてよい
でしょう。考え方としては、爪にするマネキュアと同じ感じですね。ただし、
塗装法なので髪の毛の痛みは少ないのですが、色落ちがあります。マネキュア
直後は汗と一緒に落ちたりしますので、ピンクの汗なんていうこともあります。
※ちなみに現在ヘアマネキュアという名称で販売されているものは、ほとんど
ヘアカラー剤のようです。やはり色落ちによって衣服を汚してしまうクレームが
多いようです。

そして天然系染色剤として“ヘナ”があります。HENNAはイラン語で、和名
は指甲花(シコウカ)またはツマクレナイノキといいます。その他にラテン語で
ローソニア、世界一の原産国インドではメヘンディと呼ばれています。ヘナは
ヘナの木の葉を粉にしたもので、染色、殺菌効果のある薬として使用されてきた
ものです。日本では天然系染色剤として一部の方が使用していますが、世界では
体への染色(一時的タトゥー)として儀式にも使用しているそうです。まだまだ
色々な染色法がありますが、ここで避けられないお話をしなければなりません。
ヘアダイ、ヘアカラーなどは、美的要素の多いおしゃれですが、はたして体に
悪影響がないのでしょうか?パーマにしてもヘアダイにしてもそうですが、どう
調べても化学物質の混合で作られ、従来、厚生省指定成分といわれていた注意を
しなければいけない成分が、商品によっては30種類近く入っているものもあり
ます。私の若い頃30年以上前のことですが、当時は妊娠中のパーマはもちろん
ヘアダイ、ヘアカラーもいけない!といわれていました。今はそんなこという
方はいなくなりましたね!では、安全になったのかというと、やはり問題はなく
なってはいないと思います。髪の毛が傷むということに関しては、私は問題ない
と思います。ヘアサイクルで一日100本くらいは、毎日抜けて入れ替わって
いるわけで、傷んだ髪の毛は損傷部をカットしてしまえば問題ないでしょう。
ただし、毛髪の根の部分、毛根にある毛乳頭という部分は、直接全身に関係する
毛細血管につながっています。リンパという節部にある内蔵はまだよいのですが、
リンパがない子宮系は、毒素がオーバーにいえば直接入ってきます。

北里研究所でのグループ研究によると、カラーリング剤1ミリグラムを1000
億分の1以上に希釈し、乳癌の細胞に投与した結果、全ての環境ホルモン作用を
示して乳癌が増殖したと報告されたそうです。さらにマウスによる実験では子宮
の萎縮があったと報告されています。もちろん何十年も使用することによって内蔵
にも影響は考えられるでしょう。環境ホルモンは免疫系に悪影響を及ぼします。
なんでもない方は本当になんでもないのですが、やはりあまりお勧めできない現状
を知っていただくのも大切かなァーと思いお話させていただきました。

私は今まで完全なヘアカラーというのは部分くらいで、現在は何年もヘナを使用
しています。時間もかかりますし、面倒かもしれませんが、やはり天然が安全、
安心ということはありますね!私にヘナを教えてくださった春日部市のエステシ
ャンの先生は「これは私のボランティア」といって時間のかかる技術をお客様に
教えてさしあげています。

今日のお話は、マメ知識として一応インプットしておいていただきたい情報の
ひとつです。私個人的にはファッションとはいえ、あまりお勧めできないこと
ですので少し参考にしてくださいね!

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。

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