つい先日九州から帰ってきましたら、九州地区が大雨で大変です!
私の滞在中も湿度が高く真夏並みでしたので、大雨が続いて
湿度が高いとなれば想像しただけでも、汗が出てきそうです。
そんな夏に向けて、今回は“汗”について復習してみましょう。
汗は汗腺から分泌されるもので、99%が水分、残りが塩分、尿素、
乳酸などの成分で構成されています。水以外のほとんどが塩分ですので
少々ショッパイわけです。
人間の汗腺は全身に200~500万個あるといわれていますが、
その中で、活性され働いている汗腺は生活環境や体質にも影響されて
約半分といわれています。そしてその働いている汗腺を能動汗腺といい、
だいたい生後2年半から3年の間にその数が決まってきます。
また、能動汗腺は脳に近い方が活性化されやすいため、顔や頭に汗を
かきやすくなり、下半身は休眠しやすくなります。
夏になると汗に関する悩みも多くでてきますが、頭から汗をかく方、
少なくありませんね!「メイクをしてもすぐに取れてしまう!」と
嘆く方も結構います。脇の下や背中の汗の悩みも多いですし、汗の
臭いも気になりますね!
そんな、気になる汗の対策をするには、まず汗を知ることが大切ですので、
分泌される部分を分けて、全身に分布している小汗腺といわれるエクリン腺
からの汗と大汗腺と呼ばれるアポクリン腺の汗があるということまず覚えて
ください。エクリン腺の汗は、発汗時はサラサラ状態で体温調節や皮膚表面の
保湿を皮脂と共にしてくれます。それに対しアポクリン腺は、脇の下や生殖器
周辺の部分的な汗腺で、ワキガなどの原因になる粘りのある汗が出ます。
この汗は、人によってそれぞれ無臭の人もいれば、臭いの強い人もいるという
タイプの汗になります。
ワキガについてお話をしますと、日本人ほどワキガ臭を気にする民族は
いないといわれています。これは日本人にワキガの人が少なかったからと
考えて良いと思います。しかし現在は、食生活の変化やストレスによって
増加傾向にあるようです。
さて、汗に話を戻しますが、臭いのない汗にするためには、汗腺を活性させ
なくてはなりません。全身に汗をかくことにより、サラサラの汗になり
頭や脇の下などの部分汗が減少してきます。ここでひとつ豆知識ですが、
発汗促進に男性ホルモン、発汗抑制に女性ホルモンが働きます。
また、女性では出産後女性ホルモン減少期があり、産褥期多汗症の原因に
なります。そして更年期もこれにあたり、ホットフラッシュなどが代表的な
発汗になります。
全身的にサラサラの汗をかくためには、発汗トレーニングが必要です。
例えばぬるめのお風呂に入ってしっかり汗をかくとか、毎日短時間でもウォー
キングを行なうとか、岩盤浴やサウナを活用して全身発汗を心掛けましょう。
汗は発汗時には弱酸性で無害なのですが、時間が経つとアリカリに傾き、
肌荒れの原因になりますから、汗をかいたらシャワーなどで汗を流してくだ
さい。そして臭いを作る原因となるものを減らしましょう。やはり一番の
原因は食生活かと思います。脂性分が分泌されますと異臭の元になりますので、
肉食中心やスナック菓子など偏った食生活は避け、野菜を意識して摂るように
しましょう。そして、次にストレスです。交感神経の緊張は発汗に結びつき、
体内に活性酸素を発生させ、ノネナールという物質を分泌しやすくします。
これにタバコやお酒が重なると立派なオジサン臭となってしまいます。
また、夏の冷房も発汗させない状態になり、老廃物が溜まりやすくなりますので
注意が必要です。これらのことを少しだけチェックして夏を過ごしてください。
臭いを気にする方が増えますと、デオドラント剤も質の良いものが増えてきます。
自分に合うものをセレクトして使用してみましょう。ただし、使い過ぎや
ウェットシートによる擦りすぎは要注意です。今年の夏はリラックスして
汗対策をしていただき、心地よい汗をかくようにしてくださいね!
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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