今年の夏はオリンピックで楽しめましたね！
ただし、寝不足も避けられないことでしたね！

さて、まだまだ残暑が厳しい中にも、ようやく夕方から秋風を感じられる
様になりましたが、お肌のトラブルでは今年、湿疹と汗疹（あせも）の
トラブルがここ１０年で一番多い様子でした。
実は今日も昔からお世話になっているお店のスタッフの方が、首に真っ赤な
ただれを起こしていましたので「これ汗疹だよ！」といいますと、
「今皮膚科に行ってきたところ」とのこと、その方の場合はウェットスーツを
着ていて、首に少し出た汗疹が夜痒くなり、無意識に掻いてしまったことに
より、接触性皮膚炎を起こしてしまっていたのですが、そのほかにも顔に
汗疹の寄りをニキビ状に出している方や、首から一面ブツブツ状の汗疹を
出している高校生もいました。
そこで、今日はカユミのある湿疹についてお話してみましょう。

まず赤味を伴う丘疹型のトラブルという意味で、ニキビと湿疹の違いを
確認してみましょう。
大きな違いは、湿疹は皮膚表面に刺激が加わると発生するということです。
次に赤くなり、水ぶくれになって化膿してびらんになったりして、カサブタに
なる型が多く、痒みが強い、または湿疹の出ている部分以外がカサカサしている
などという特徴があります。
つまり、ニキビが遺伝性要因が強いとすると、刺激によって誰の肌にも発生
する可能性があるのが湿疹ということです。
中学生くらいのお子様が額に細かいニキビ状の湿疹を出し、皮膚科の先生に
ニキビの薬をもらって、それを使用し、カサカサしたり、ヒリヒリしたりする
のはニキビではなく湿疹として手入れしてあげればよいわけです。

次に汗疹（あせも）ですが、汗疹は汗の出る汗管の出口が角栓によって塞がれ、
周辺組織に漏出した汗によるトラブルで、高温多湿環境で、わきの下や前頸部
などの間擦部によく発生します。
汗疹には、
紅色汗疹→強いかゆみと紅色丘疹が特徴。
水晶様汗疹→角質内への汗の流出で起こる軽度の湿疹。
深在性汗疹→汗管を塞ぐため、熱をこもらせる原因になる。
　　　　　　ただしこれは稀なトラブル。
などの種類があり、６～９月くらいまで発生します。ひどくすると、
トビヒや膿皮症も起こしやすくなりますので、注意してください。

湿疹は皮膚炎と同じと考えてよいトラブルですので、種類もたくさんあります。
汗疹もその仲間に入り、接触性皮膚炎、脂漏性湿疹、手湿疹、皮脂欠乏性湿疹、
オムツ皮膚炎、眼けん炎などです。
その中でよく女性に見られる唇の荒れ及び唇の輪郭が薄れてシワが出る方の
場合は、なめまわし皮膚炎（舌なめずり皮膚炎）と呼ばれ、無意識のうちに
口の回りをなめてしまう動作を繰り返し、乾燥→皮膚炎→慢性化と、なっていく
トラブルです。

種類も多く、対応も判らないと思ってしまったら、まず炎症が出たら皮膚科の
先生の診断を仰ぎ、止むを得ないときは、薬を使用して回復させます。
ただし、今日お話しているようなトラブルは、すべて急性ですので、薬の使用は
最低限と考えていただかなくてはなりません。

ケアとしてはクーラーなどを利用して室内の温度を調節し、またシャワーを
まめに利用し、ボディシャンプー類は弱酸性のものを使用します。
痒みのあるところはシャワーの熱感はいけませんので注意してください。
入浴後はタオルでやさしく拭いて、トラブル部は乾かしてから薬などでケア
してください。
お顔ですと、良質のオイルがあれば炎症部に軽くつけてからクレンジングを
使用し、洗顔。濡れているうちにもう一度オイルを薄くつけて、水でよくすすぎ、
浴室から上がり、少し乾かしてから化粧水（ノンアルコール）、保湿剤という
使用が効果的です。部分的には薬を使用することもあります。

つけ加えて、意外なようですが、メイクはできるだけしたほうがトラブル発生を
防げます。暑いから、汗をかくからという理由でノーメイクに近い方の方が
湿疹を発生させているようです。
スキンケアをきちんとしている方は、メイクもきちんとして、日中顔に
触らないのが一番です。

痒みのあるトラブルは、掻くことで悪化しますので、食事も刺激物やもち米、
いちごなど痒みを強くさせる食べ物は避けてください。
今日はよくある季節のトラブルの復習でした！参考にしてみてください。

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
　　　　
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