今年の夏は晴天が続き、ほんとに夏らしい夏となりました。
その上、アテネオリンピックで寝不足の方も多いのではないでしょうか?
私も毎日、深夜ノリノリで1時過ぎまで見てしまい、反省の日々を送って
います。つくづく思うのですが、柔道や体操を深夜応援していますと、
一本勝負なので、つい興奮して自律神経が活発化してしまい、終わっても
目が冴えている状態になります。するともちろん、すぐに寝られませんので
本当に困ってしまいます。神経というのは正直ですね!
それでも一人でテレビの前で喜びに浸れる幸せな気分はやめられません!
「ガンバレ日本!」ですよ!
さて、今回の豆知識は、こんな生活を繰り返している日本びいきの皆様に、
これから訪れるかもしれない、「夏バテと自律神経」について少しお話し
してみたいと思います。
まず、日本の平均的な夏については一年中暑い熱帯地方とほとんど同じで
あり、特に近年は、コンクリートやアスファルトなどの照り返しや、
クーラーなどの放射熱が暑さを強く感じさせるようになっています。
更に今年は10年ぶりの猛暑ですから体調の変化も起こりやすくなるわけ
です。
夏バテは冷房の効いた室内と室外との暑さや湿気の急激な変化に体の
リズムがついていけず、自律神経が対応できなくなることから起こります。
一般的な夏バテの状態は、だるさ、集中力のなさ、朝つらい、食欲がない
という状態ですが、ひどくなると肩こり、足のだるさ、手のむくみ、
腰痛に、夜眠れないというパターンに入ってきます。
このような夏バテ状態は、8月中頃から、9月、10月と続く方と、
10月頃突然体調を崩す方がいますが、これは先ほどお話した自律神経の
バランスが原因していることが多く、重要なポイントと考えてください。
自律神経とは、働く活性化する交感神経と、ゆっくり休む副交感神経の
バランスです。夏に限らずたとえば仕事のことばかり頭にあり、家に
帰ってもゆっくりできないような方は、まさにこの自律神経のバランスを
崩しやすくなり、動悸や息切れ、胃腸障害などを起こしやすくなるのです。
更にこのバランスを崩す方の中で、自分ではストレスやプレッシャーを
あまり感じない方や、ストレスとはどういうものか分からない方などの
場合、パニック症候群や軽度のうつ症を起こす方が少なくありません。
東洋医学では、7、8月の湿度が高い夏の季節を“湿の月”といい、
湿が肌表に侵入すると身体がだるく、四肢が重くなり、関節に痛みが
来ると体液の流れが滞り、大小便の排泄が悪くなります。また、湿が
身体に入りますと、湿そのものが粘滞性といわれ、胃のつかえや、吐き気、
ほてりなどが起こり、大小便の切れが悪く、色が濃くなります。
こうなるとだるさに加え、やる気が起こらなくなり、ひとつの事に集中
できなくなり、例えば本や新聞、更にはドラマを見るのもおっくうになり
始めるのです。
この状態は、夏バテ時期以外でも現代では起こりそうですね!
この東洋医学の考え方では、7、8月の湿の月から移り、10月くらいの
燥の月に入る頃、すでに湿の入ってしまった身体の方は、それを払おうと
するために咳や痰が出てきます。
夏が終わった時期からのカラ咳は、身体に入った湿がバランスを崩して
いると考え、回復させる努力が必要なのです。
体質的には、色白のむくみやすい方や、痩せ型の胃腸弱タイプがこの
状態を起こしやすいので注意してください。
さて、夏バテを乗り切る回復法は、毎日の生活の中で、暑い夏は汗を
掻くこと!ゆっくり湯舟につかり、身体の芯まで温め、湯上りにさっと
冷水をかけ、身体を冷やしてあがりましょう。これで汗が引くのも随分
はやくなります。寝る時のクーラーは、タイマー1~2時間程度にして、
なかなか寝付けない方は、枕などに工夫をして、頭を少し冷やすように
してください。食事はタンパク質を摂るよう心がけ、さっぱりした物
ばかりではいけません。仕事も座り仕事の方は、足首を冷やさないよう
靴下などをはかれると良いでしょう。
そして最後に、夏のスキンケアですが、湿度でしっとりして、汗を掻く
ため、お手入れやメイクをすっかり手抜きしていないでしょうか?
今年のこの暑さでは、手を抜いた分三歳は加齢しちゃいそうですよ!
ダブル洗顔は当然ですが、発汗と乾燥の繰り返しは、皮膚の水分不足で、
シワの原因になります。入浴後、ノンアルコールタイプのマイルドな
化粧水をコットンやフェイスマスクに含ませ、パックしてみてください。
翌日のメイクの持ちがぜんぜん違うはずです!
パックの後は乳液やクリームを全体に使用していただくのですが、
どうしてもベタツキがいやな方は、目の周りだけでも使用してくださいネ!
アッ!今また柔道の女の子が金メダルをとりました!感激!!
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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