NO.0222 紫外線と日焼け止め

いつのまにか葉桜になり、春風のそよぐ季節となりました。
4月も末になり、なんとも暖かな日が続いています。
花粉アレルギーの方もスギだけですと、そろそろ終わりですね。

今年はホントに花粉の影響が強い年でした。
そんな敏感になっている肌に、容赦なく降り注ぐ紫外線!
この上突然発生する日光アレルギーにでもなってしまったら大変です。
今回は、この季節に必ずお話している紫外線と日焼け止めについて
復習してみましょう。

私の考え方は、日焼け止めは365日というものですが、紫外線量が
急激に増えるこの時期の無防備が一番シミやシワの元になります。
そこで! 紫外線量が一年で一番多い月がいつかご存知ですか?
答えは6月です。4、5月と7、8月は同じくらいの紫外線量で
ピークになるのが6月になります。
ただ6月は梅雨時で日差しが少ない関係上、ついつい安心して
しまいがちです。しかしピークというからには、曇りの日でも
60~70%の紫外線が降り注いでいますので注意を怠ると
大変です。今から忘れずに頭に入れておいてください。

紫外線といえば、UVA、UVBという表示を思い浮かべる方が
多いと思いますが、UVとはウルトラバイオレットの略で紫外線の
ことを言います。そしてUVAはサンタンという、こんがり日焼け
する紫外線のことを指します。一見大した日焼けではないように
見えますが、このUVAは、表皮という部分を通過し、真皮という
皮膚の奥深くに達し、真皮内の組織をジワリジワリと破壊します。
真皮内組織の代表は、皮膚のハリや弾力の元になるコラーゲンや
エラスチンという成分ですので、これにより老化、タルミ等の原因に
なっていくのです。
また、UVBはサンバーンというひどい日焼けを起こす紫外線です。
皮膚の表面に作用して、短時間にヒリヒリする日焼けを起こし、
紅斑や水泡が発生します。

この説明でもわかるように、UVBはレジャー時などに注意しなければ
ならないと、皆が考える紫外線なのですが、本来一番問題なのはUVA
であること、ご理解いただけましたでしょうか?
UVAは生活紫外線と呼ばれ、ガラスを通して日焼けを起こしてしまう
紫外線です。
私がよく、シミの回復の説明で、お客様に「カーテンを開ける前に
日焼け止め!」とアドバイスをするのはそんな理由からなのです。
【ここでの私のアドバイスは、カーテンを開ける前に、紫外線散乱作用
があり、洗顔ですぐに落とすことができる特殊なパウダーを
起きたままのお顔にとりあえず塗布し、後ほどメイクをするときに
洗顔をしてきちんとやり直すというものです。】

それでは、日焼けが肌の大敵であるということをご理解いただいた
ところで、次に日焼け止め選びに入りましょう。

まず、日焼け止めの種類を確認しましょう。
日焼け止めの考え方としては、
1、紫外線を反射、散乱して日焼けを防ぐ方法。2、紫外線を吸収して
日焼けを防ぐ方法の二つに大別されます。
1の散乱剤は大変ソフトで肌への刺激の少ない日焼け止めで、代表的な
成分として、酸化チタンや酸化亜鉛が挙げられます。
この散乱剤による方法は長時間、またはUVBのような日差しに
適応力が弱く、肌に白浮きするという欠点があります。
2の吸収剤は、一般的な日焼け止めで、代表的な成分は、ケイ皮酸誘導
体やパラアミノ安息香酸、ジベンゾイルメタン誘導体などがあります。
これらによる日焼け止め効果は、かなり期待できますが、肌に対して
負担をかける場合もあると考えてください。

そして、日焼け止めを選ぶとき、皆さんSPFという表示をご覧になる
思いますが、これは、UVBの防御効果を指数化したものです。
SPFは2~50の数値で表し、1が約20分、SPF20なら
6時間が目安になります。選択のコツは、海や山へのレジャーには、
40~50のものをそのときだけ使用し、日常生活では20~30の
ものを使用するというのが肌への負担を避けることになります。
また、PAという表示も一緒に記してあるりますが、これはUVAを
防ぐ目安表示になります。
PA+(防止効果がある)、PA++(防止効果がかなりある)、
PA+++(防止効果が非常にある)という表示です。
PAに対しては、日本化粧品工業連合会でも、効果を実感しにくく、
長期的悪影響を数値にすることが難しいため、あえて数値化して
いないということと、海外ではPA表示は確立されていない
ということも覚えておいてください。
紫外線と日焼け止めについて、ご理解いただけましたでしょうか?

このほかの関連事項として大切なポイントに、肌の色というものが
あります。日焼けをすると、色白の人はヒリヒリと赤くなって戻り、
色黒の人はあっさり黒くなっていくというように、肌の色と肌質は
かなり影響してきます。やはり色白タイプの方は一番シミになりやすい
ので、日焼けは要注意です。

注意事項として、日焼け止めはSPF50の下地をぬり、その上に
SPF30のファンデーションをぬったらより長時間持つかというと、
そういうことではありません。ただし、化粧崩れをさせないことにより
防ぐことはかなり期待できますので、レジャーの場所、スポーツの
種類などを考え、使い分けていただくとよいと思います。

でも日焼け止めは1年中ということ、忘れないでくださいね!

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
  
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