台風が続いています。
ようやく晴れて、すがすがしい気分にひたり、ホッとしたのもつかの間、
超大型台風とは、本当に大変な秋になりましたが、
お肌の方も、ちょっと大変な秋という方、多いのではないでしょうか?
今年の夏の紫外線と発汗により、お手入れ不足の方は、思いっきりくすみ、
ツッパリ感を感じてしまっている秋かと思います。
そこで今回のテーマですが、お手入れ不足の勉強は何度もしておりますので、
お手入れのし過ぎ肌について久しぶりに勉強してみましょう。
年齢に関係なく、お手入れの苦手な方はたくさんいらっしゃいますが、
逆にお手入れの大好きな方も結構いらっしゃるのです。
私が、毎月1回行っている銀座エスカイヤの一般消費者向け「お肌の学校」
では、いつもお話させていただいていることなのですが、若い時から
お肌に合ったスキンケアをしっかりされている方は、45歳を過ぎてから、
お手入れ不足の方とは、それぞれのお肌の遺伝的要因もありますが、
10歳近く年齢の差が感じられるということなのです。
もともと良い肌なのに、お手入れ不足なばっかりに外的要因を強く受けて
しまっている方!
外的要因とは紫外線、寒冷、寒風、汗、手入れ不足などを指しますが、
そんな方の衣類に隠れた部分の若々しさに、うらやむ気持ちを持つのは、
私だけではないと思います。
大切なことは、不足もやり過ぎもいけない、自分に合った基本の手入れを
身につけてること!
私は、皆さんに年相応のお肌を取り戻していただくことが私自身の使命と
考えておりますので、ご自分の肌の年齢をしっかり受け止め、是非相談に
来ていただきたいと思います。
そこでですが、スキンケアのやり過ぎってわかりますか?
その方によって、それぞれ肌のコントロールが違ってきますが、分類すると、
「自己満足型」と「エステ過剰型」に分けられるのではないでしょうか?
「自己満足型」のケアとは、実施されている方法が正しいと思い込み
続ける方で、例えば石鹸による二度洗顔や、顔そりのやり過ぎ、ガーゼに
よる拭き取り、メガネ拭き洗顔、マッサージやパックのやり過ぎ、化粧水の
100回パッティング、クリームだけでのケア、高濃度コスメの乱用など、
挙げてみればキリがありません。
「エステ過剰型」のケアとは、エステ技術のやり過ぎ、ピーリングや
ゴマージュなどサロンの手入れ、その他、器具を購入しての過剰な使用、
超音波やイオン導入、半導体ローラーなど、こちらもまたキリがありません。
そしてこんな方のほとんどが、皮膚表面の角質層が薄くなってしまっている
ということなのです。
肌の状態としては、ツルリとした感じがある。ただしお風呂上りなどは妙に
赤くなり、たまにムズムズしたり、手入れが不足するとカサツキ始める。
ツッパリ感が気になる。というような状態です。
ご本人たちは、もちろん間違っているとは思っていらっしゃらないのですが、
これらのケアを続けていると表情ジワが深くなり、全体的にシワが増えて
きたり、外傷からシミ(肝斑)が発生したりしてきます。
このような過剰スキンケアに陥ってしまった方の場合、これなら良いか、
これなら効果が出るかと、限りなくコスメや技術を探し求めてしまいます。
このようなお客様を説得するのは、お手入れ不足の方を説得するより
ある意味大変です。
何しろ手入れをするな!角質(皮膚の表面)を厚く戻せ!というのですから
その方たちにとっては、物足りないことこの上ありません。
肌が老化していく感じがしても仕方がないと思います。
しかし、それでも肌を正常な状態にしていただくためには、基本だけの
お手入れにして、その他のことは1~3ヶ月やめていただくのが一番肌に
力が出る方法なのです。
基本の手入れとは、肌に合ったナチュラルなオイル(オイルクレンジングでは
ありません)を全体につけて、その上からクレンジングクリームを重ねます。
擦らないようにティッシュオフして、再びナチュラルオイルをつけ、入浴です。
発汗を促し、最後に軽く洗顔(ソフトなものを使用して10~20秒)。
ぬれた状態で少量のオイルを押さえるようにつけて、ぬるま湯ですすぎ、
化粧水、保湿クリームくらいです。
その手入れだけで1週間過ぎたら、化粧水をコットンに含ませ湿布を実施して
から保湿クリームを使用します。
オイルを何度も使用するのは、皮膚表面の損傷をカバーして皮膚の保護、保湿、
天然の皮脂膜を補助するためですので、ベタツキや臭いの出るタイプは
酸化しやすいので、この場合の使用には向きません。
また、ニキビの出る方に使用するオイルは限られますので、セレクトして
ください。
お手入れはしなくても、し過ぎても肌を老化させるということ、しっかり
覚えていただきたいところです。
お手入れ不足の方は、プラスの思考で足りないケアを足していただき、
お手入れ過剰の方は、マイナスの思考で手入れを思い切って抜いていただき、
肌を再生させていきます。中間タイプで的を得たお手入れを続ける方は、
いつまでもキレイな肌でいられますので、今の季節、秋の乾燥を防いで
ただくようなお手入れに注意するだけでよろしいかと思います。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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