NO.0735 季節のお手入れー紫外線時季、クレンジングの重要性ー

6月になり、いよいよ梅雨入り待ちとなりました。昨年の関東の梅雨入りは6
月3日でしたが今年はいかがなものでしょうか。気象庁の発表によりますと、
6月の4~11日頃のようです。そして7月の15~23日頃に梅雨明けの予
想が出されています。今年の梅雨はどのような梅雨になるのか?前回触れまし
たラニーニャ現象で今年は猛暑の可能性もありますから体力をつけておくこと
が大切ですね!ちなみに気象庁の発表した2016年の夏の気候はというと…
・気温は平年並みから高い見込
・降水量は平年並みか多い見込み
・梅雨時期は曇りや雨の多い見込み
という記事を見つけました。何事もあくまで統計からくる予報ですので、はた
してどうなるのか?ですね!

さてこの時季の晴れた日は清々しいというか、ちょうど過ごしやすい気候で、
ヤル気のでる晴れですね!ただ今年のように気温に差があると体調を崩される
方も非常に多いです!確かについていくのがやっとの温度差が多くありました。
お肌にとっても2月中旬から紫外線が強くなり、この時季はメラニン色素がと
ても活性する時季なので、迂闊に過ごしているとアレッ?ということになりま
す。生活紫外線といわれるUV-Aのダメージがとても現れやすい時季になる
のです。

それではUV-Aがどのような紫外線なのか復習してみましょう。簡単に言う
と、あまり気づかぬうちに肌に影響を与える紫外線なのです。よく耳にするオ
ゾン層にほとんど吸収されずに地表に届き、皮膚の真皮まで達します。この紫
外線が加齢とともにじわじわと皮膚内部のコラーゲンやエラスチンなどの弾力
線維にダメージを与えて“老化”の原因となるわけです。例えば“シワ”“た
るみ”“くすみ”といったトラブルです。UV-Aは特に刺激がないので、気
づかないうちに肌を衰えさせてしまいます。お手入れをしなかった若い頃のダ
メージが40代から強く現れてくるため、若いころからのケアが必要になって
くるのです。

それではその他の紫外線についても復習してみましょう。生活紫外線といわれ
るUV-A以外にレジャー紫外線といわれるUV-Bがあります。これは皮膚
表面に対して炎症を起こす紫外線なので海や山などレジャー時に長時間肌が紫
外線を浴びるような日に強い日焼けを起こします。そのため肌の内部では肌を
紫外線から守ろうとしてメラニン色素が繰り返し作られ、“シミ”が発生した
り“ソバカス”が濃くなったり“日光アレルギー”の原因にもなるのです。そ
して近頃よく言われるUV-Cは本来ほとんど地表に届かないといわれる紫外
線なのですが、オゾン層の破壊が進む地区では“皮膚がん”の発生原因や免疫
力の低下を引き起こします。そのようなわけで肌にダメージを与える可能性の
ある紫外線に対しては日常生活からの注意が絶対に必要になってきます。30
~40年前は、“夏は日焼けしましょう”“夏は太陽の下で”“小麦色の肌”
が化粧品メーカーの一番のターゲットでしたが、この20年で全く様変わりし
ました。私はまさに真っ黒に日焼けする年代でしたので、現在50~60代以
上の方は、昔のダメージによってメラニン色素のトラブルが歳を重ねるととも
に発生してきますので、美白化粧品の現在の盛り上がりもうなずけるところで
す。というように日常生活の中で紫外線による肌ダメージが起こりますので、
スキンケアも若いうちに身につけておく必要性が年々増してくるということに
なります。

おかげ様で30年来提唱してまいりました“365日のクレンジング”と“3
65日の日焼け止め”も、かなり浸透してきたような雰囲気です。365日の
クレンジングに関しては、そのクレンジング製品に使用している油分や添加物
の関係でメーク落としとなっているものは、メークをしない日には適していな
いものもありますので成分やそのクレンジングの性質を理解してご使用いただ
ければと思います。この季節のお肌の課題は皮膚表面を固くしないこと!常に
柔らかくしなやかにしておくことが大切です。汚れをやさしく落とし、水分を
しっかり肌に浸透させることによって肌ダメージと肌ストレスは全く違います!
首の部分と顔の柔らかさがほとんど同じくらいがダメージに強い肌と考えてい
ただいてよいと思います。首の部分は湿度があり、構造的に保護されています
のでしっとりしている方が多いのです。エアコンや夏の日焼け止め、メーク、
汗、それによる乾燥は秋の老化へと進みますので、まずやさしく肌をいたわる
クレンジングからセレクトしてください。メークをしていなくても使用できる
クレンジングとしては、基本的にオイルクレンジングやジェルタイプ、ウォー
タータイプのクレンジングでは界面活性剤のストレスが強いので、良質な油成
を使用したクリームクレンジングがお勧めです。使い方としてはクリームで汚
れを包むようにして使用するのが一番肌に負担のない使い方なので、100~
130gのクレンジングであれば、およそ30~45日でなくなる使用量が目
安になります。そして摩擦は肌ストレスの原因になりますのでじっくり、ゆっ
くりのクレンジングは避け、1分以内に済ませましょう。入浴前にキチンと量
を守って使用し、もしべたつきを感じたならばティッシュで表面の汚れを押え
るように軽く拭いてから入浴していただければ良いと思います。

今日は基本の基本、この季節一番さぼってはいけないスキンケア、クレンジン
グの見直しをお話しいたしました。当たり前のことですがメークをしない日も
クレンジングしてみると肌力がグーンとアップしますよ!

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