このところ私の住んでいる茨城県の南部で地震が頻発しています。出張中でも
“ゆれくるコール”に震度1~2くらいの連絡がずいぶん入っていました。ち
なみに今日は7:28、10:30、11:38、21:09の4回、震度1
から4の地震がありました。そして少しずれて岩手沖にも今日3回来ているよ
うです。東日本の時も結構地元では頻繁に地震があったようですからちょっと
怖いですね!脅かすわけではありませんが、このところの地震は“ゆれる”と
いうより“地鳴り”という感じの地震です。この地震は“ゆれくるコール”よ
り先にゴーッとくる感じがあります。といっても天災は誰もコントロールでき
ませんので、せめてちょっとした準備はしておきましょう!といいながら明日
は熊本に行ってきます!
さて今回の気になるトラブルは梅雨明け、もしくは梅雨明け間近ということで
“汗”です。梅雨時期から夏の終わりまでほとんどの人は汗を掻きます。何度
か勉強した汗ですが、やはり肌でいうとカブレやシワ、くすみ、シミの原因に
なりますのでよく汗のことを知り、シーズン中は上手に付き合っていくことが
大切です。先日“臭い”という勉強をさせていただいた時に“わきが”のこと
に触れましたが、この“わきが”の原因も汗でしたね!それでは復習をしてい
きましょう。
汗は大きく分けて二つの汗腺から発汗があります。アポクリン腺という大汗腺
と呼ばれる汗腺とエクリン腺という小汗腺と呼ばれる汗腺です。その他詳しく
汗腺を勉強しますと、フルマラソンくらいの運動をした時に限りますが、皮脂
腺からも発汗があります。ただ、一般的には前出の二つの汗腺からの発汗にな
ります。アポクリン腺は“わきが”の原因になる汗を排出する汗腺で、全発汗
の1%未満といわれます。性ホルモンとの関係遺伝要素もあり、成分がタンパ
ク質や脂質、アンモニア、色素などを含み栄養源をもっている汗のため身体の
常在菌が繁殖して発酵臭を作ります。体質的な要素も絡み、これが強い臭いの
原因になります。腋の下や足のつけ根、耳の中などに存在する汗腺です。それ
に対し汗の99.5%の汗を排出する汗腺がエクリン腺で1平方cmに100
個あるというほど身体全体に存在しており、全身では230万個といわれてい
ます。夏は1日に平均3リットルくらいは発汗するという日常的な汗がこのエ
クリン腺の汗なので今日はこのエクリン腺の汗を掘り下げてみましょう。
近頃は30℃越えの気温の日が多くなり、先日お肌のイベントに来られたお客
様もメークの取れてしまった方、汗を掻くからとメークをしない方、メークは
しないけど日焼け止めだけは使用している方、そんな中でもしっかりメークを
している方と様々でした。ここで大切なことは、紫外線からお肌を守るという、
夏の一番大切なお手入れをしないとダメージが大きすぎて、秋にびっくりする
ほど老化が進む可能性があるということなのです。「大丈夫よ!毎年だから。」
という認識は一番怖い考え方と思ってください。そしてつい手抜きを考えてし
まう汗ですが、いったいどのような時に汗を掻くのでしょうか?一番は体温を
調整するときです!これは一年中24時間続いていますので自覚がのない汗に
なり、これを不感知発汗といいます。肌を適度に潤わせてくれるのもこの汗で
す。ところが夏になり、気になってくるのが“汗っかき”といわれる人です。
まずそれは肥満傾向の方に多いですね!皮下脂肪が断熱材になっているため大
量の汗で熱を放出するので汗を掻きやすくなります。その他ストレスや運動不
足も発汗の原因になります。発汗は適度な運動、または部活のようにしっかり
運動をする人も多量にありますが、それは“汗っかき”とは言われません。そ
の他自律神経の失調やそれに伴う緊張から多汗といって手足に異常に汗を掻く
体質の方もいます。女性では一定年齢以上になり、閉経前から閉経後の10年
程、更年期といわれる時期があり、この時期はのぼせやめまい、発汗、肩こり
や倦怠感、イライラなどに悩まされます。この時期に起こるホットフラッシュ
という急にわけもなく突然暑くなる状態は、本当にどうしようもない自律神経
のトラブルになります。閉経前後とお話ししましたが、人によってプチ更年期
と呼ばれる若年性の更年期もありますので覚えておいてください。傾向として
は色白のキメの細かい肌質で運動不足の方は要注意です。
汗、ご理解いただけましたか?私は夏の汗対策を顔で言うと「キチンとメーク
をした方が崩れにくい」とアドバイスします。メークをきちんとする方であま
りルーズな服装の方はいらっしゃいませんよね?これは色々なご意見があると
思いますが、仕事をしている時の方が顔に汗を掻きにくいと思いませんか?実
はこれ“半側発汗”といって、よく例に出るのは舞妓さんなのです。舞妓さん
の汗っかきは考えただけでもちょっと怖い感じがしますが、実際に化粧崩れを
起こしていません。もちろん白塗りですから汗腺がふさがっていると思う方も
いらっしゃると思いますが、これは上半身の顔に近い部分を圧迫することで、
発汗を制御しているのです。特に舞妓さんは幾重にも着付けのために紐を使っ
て帯を締めていますので、この“半側発汗法”で汗をコントロールしていると
いうことです。ということは私たちもきちんと下着をつけて姿勢を正している
と日常的にこの半側発汗をしているということになります。それに腋の下に力
を入れるというのも効果的なのです。ですから涼しくて楽な服装も良いですが、
適度な緊張感のある服装が発汗を抑えてくれますので、メークもしていた方が
守れるということになります。そこでポイントです!
・夏はサラサラの良い汗をしっかり掻きたいので入浴時はできるだけ湯舟に入
りましょう。
・冷房は控えめに。
・ウォーキングなどは暑いですが適度にお勧めです。
・食事はタンパク質をしっかり摂り、夏野菜で利尿、発汗を高めましょう。
・そしてメークをきちんとして、スキンケアも汗に負けずにケアしてあげるこ
とが肌ダメージを少なくしてくれます。
今回は夏の対策“汗”について少し勉強してみました!すぐに活用できること
ですからぜひ取り入れてくださいね!