≪季節のお手入れ ー肌荒れ、カサツキのお手入れー ≫
今年も師走となりました。いよいよ本格的な冬へと向かうところですので、
時候のあいさつも趣があります。初冬、寒冷からつむじ風、冬の代表的な星
座であるオリオン座を引用したり、冬の澄みきった空気を表しても美しい文
章が出来そうですね!ところで今年はあっという間に冬陽気になったせいか、
体調を崩す人が私の周りでもとても多く、私も風邪で声を出すのが大変だっ
た時がありました。前回も身体の温の話しをしましたが、やはり冬の近づく
肌には温の手入れが一番です。身体の中と外と温めて、代謝促進を図るのが
冬には一番良いケアという事になりますね!夏場はとにかく口当たりの良い
食事(簡単なものや麺類とか冷たい物を多く摂る)が多くなり、夏の終わり
頃には体力的にバランスを崩す方が多くなります。特に暑かった今年は夏の
ダメージを引きずって肌もうまくサンタンの肌が戻っていない方もいらっし
ゃいます。夏~秋の手入れのおさぼりや仕事のストレスなどが重なると、ホ
ルモンバランスが乱れて、肌荒れを起こしやすくなるのは当然のことです。
特に湿度50%以下になる冬場は、お手入れの苦手な女性にとっては老化現
象がすぐに現れます。まず一番初歩は“つっぱり感”です。“つっぱり感”
は皮膚のバリア機能が低下している状態で汗と皮脂が欠乏状況になり、皮脂
膜という自分の肌を保護する天然の保湿剤がうまく形成されなくなっている
からです。この“つっぱり感”を無視していると乾燥性湿疹といってピリピ
リやヒリヒリ感が強く、皮むけ(粉吹き)状態になって、酷くなると赤味が
強くなって痒みを伴うことが多いトラブルが発生してきます。乾燥肌の方が
悪化しますと回復には薬類を使用する事になるので注意です。薬はすぐに効
いて効果は高いのですが、寒冷寒風の時期に荒れるとちょっと使用などで肌
の自然治癒力が低下していって、薬類を使用しないと一定期間でまた肌荒れ
するようになったりします。乾燥性湿疹はちょっとした肌荒れから悪化させ
てしまうので、基本の手入れをしっかり繰り返してあげると悪化しなくなり、
肌も元に戻って敏感ではなくなりますのでやはりデイリーケアは必要という
事になります。
さて今回は“温”をテーマに何度か勉強しているので、朝・夕のお白湯は是
非押えていただくとして、今日のお手入れは肌荒れしたくない方、すでにカ
サツキが気になる方にお勧めのお手入れです。ピュアなオイルが一番良いの
で、水を含んでいないオイルを使います。それに個別に包装された保湿シー
トマスクを用意して下さい!夜入浴前、または洗顔前にオイルを全体に付け
てからクレンジングするようにしましょう。冬の乾燥は汚れの取り残しもあ
りますからね!湯舟から上がったら洗顔をして、すぐに軽くタオルドライし
てから、少し多めにオイルをつけてそのまま10分~15分オイルの上から
軽くマッサージしても良いですよ!唇はマッサージの様にくるくるとなじま
せると唇がきれいになります。入浴中に1個ずつアルミパッケージに入って
いるシートマスクを湯舟に浮かせておいてもらうと効果的です。少しゆっく
りめに入浴して湯舟に浸かっているとピュアオイルで良質なオイルですとマ
スクになりますから皮膚温が上がり、発汗してきます。それに伴って毛穴も
柔らかくなりますので冬には最適なお手入れです。お風呂から上がる前にタ
オルを少し熱めのお湯でしぼって蒸しタオルを作り、包み込むように拭き取
ります。オイルを残さない程度に押さえ拭きします。乾燥していた肌はすぐ
につっぱり感が出ますから、入浴後すぐに化粧水をつけてから身支度を整え
ます。つっぱり感はせっかくのお手入れには効果をダウンさせてしまいます
から保湿タイプなら尚更よいので化粧水をつける事を毎日のケアにして頂く
と良いと思います。そして温まったシートマスクを湯舟から取り出して、す
ぐに顔にのせ、更に上から軽くラップを重ねてあげると尚更効果が高くなり
ます。シートマスクの質にもよりますが、すぐに乾いたりしないと思います
ので、10~15分はマスクを手で押さえながら待ってください。このとき
肌の弱い方はノンアルコールの化粧水をコットンに含ませて薄くコットンを
はがして全体に貼って頂く化粧水パックでも良いと思います。軽くラップを
掛けるのをお忘れなくなさって下さい。パックの後はいつもの様にエッセン
スやクリームを少し多めに使用してお休み下さい!このお手入れは決して難
しい手入れではなく、10~15分何かしながら出来るので面倒がらずシー
トマスク選びから楽しんで頂けると思います。
すごく荒れてカサカサの方なら前もお話ししましたが、0歳の赤ちゃんでも
使える100%油性クリームで馬のたてがみの下の部分の油をベースに生薬
を混合した桃肌爽はお値段的にも優しいので、オイルが分からなければ今の
お手入れのオイルのかわりに、肌荒れや敏感にになってしまった方は桃肌爽
を使って頂くと良いと思います。慣れないとベタつきを感じるかもしれませ
んが保護力・パック効果等とても期待が持てます。桃肌爽は唇の荒れにも鼻
をかんだ後の鼻の下にも少量使用すると肌が安定してきますので是非お試し
ください。もし桃肌爽をお持ちでしたら、夜のクリームの上からカサつく部
分にも少量使っていただけると保湿力アップしますので活用してみて下さい
ね!“面倒くさい”は肌の老化の始まりです。是非参考にして下さいね!