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NO.0182 豆知識―カビ
梅雨の中休みか、晴天が続いております。今年もかという感じですね。
でもきっとまた梅雨らしい梅雨が戻ってきますので、心の準備と生活の準備は
しておきましょう。
さて今回は季節柄カビについてお話させていただきましょう。
実は私28才の時に突然ぜんそくが起こりました。
特にアレルギーのある体質ではなかったのですが、ハードな出張や不規則な生活
のせいかと思い、突然起こる発作に夜間診療や救急で何度か病院にも行きました。
一番最初の発作は心臓かと思うくらいの発作で、仕事が終わったとたん、
呼吸困難で一歩も動けなくなったんですよ。恐かったですよ!
しかも当時、自宅は五反田で動けなくなったのは神奈川の平塚だったんです。
ぜんそくというのは苦しくて苦しくてすごいのに、点滴したとたんスーッと
回復していくんです。
そして、そのぜんそくの発作が起こってから2年くらいして、やっとその原因が
分かったのです。引越しの時、寝室のタンスを動かすと壁紙がペロンとはがれ、
カビがビッシリだったんです。留守がちのせいで換気が悪く、発生していたカビに
気がつかなかったんです。それ以来カビには敏感で、すぐ分かるようになりました。
アレルギーは、ひどくないとしても一度起こすと一生ですよ!
ちょっと恐い話でしたが、カビには良いカビと悪いカビがあり、
梅雨時に特に発生する家のカビについてお話しましょう。
カビは確かに役立つカビもありますが、侮れないカビもたくさんあります。
侮れないカビは、すべて有害なものと考え、細菌やウイルスと同じように予防
しなければなりません。特に変色や汚れに見えるものが、実はカビである場合が
多いのです。
カビの発生、発育には栄養、温度、湿度、酸素が必要です。
栄養とは、カビそのものが寄生して増えていくので寄生場所のことを差します。
特に好むのはデンプンや糖分を含んだものです。その他、カビ自体からも酸素が
出ますので食品や畳、木材や布、壁紙や皮革、ガラス面、タイル、コンクリート
など、住宅関連のほとんどのものに発生していきます。
湿度は5℃~35℃の範囲といわれ、20℃超えると活性されます。
冷蔵庫も頻繁に開閉しますと温度が急に上がるので発生、繁殖します。
湿度はカビそのものがジメジメした場所が大好きですので、
湿度60%なんてことになりますとカビが、80%というとダニがあっというまに
増殖していきます。
酸素はほんの少しでカビは生育しやすくなりますので、どこでも発生、生育できる
ということですね。これがカビの上手な???発生条件となりますので、
発生させないためには、この逆と考えてもらえば良いでしょう。
簡単に表現すれば、風通しを良くして高温多湿を防ぎ、結露を発生させない
ようにする。または処理する。清潔にマメな掃除を心がける。
この辺が大切ですね。
次にお肌の関連になりますが、カビは空気中から呼吸や経口、キズなどから
進入して皮膚病も引き起こします。これは表在性真菌と呼ばれ、アトピーの
かゆみやアレルギー、水虫やタムシ、爪囲炎やカンジタ症がそれです。
また、それとは別に深在性真菌症という内因トラブルがあります。
アスペルギルス症(気管支肺炎又は肺農症)やクリプトコッカス症(皮膚結核様病巣)、
コクシジオイデス症(インフルエンザ類症)、角膜真菌症(目の角膜の外傷後発生)
などが代表的な病気です。
これらは健康であれば感染することはほとんどないのに、他の病気のための抗生
物質や免疫抑制剤やステロイドなどの使用により感染しやすくなります。
その他お年寄りや乳児には注意が必要です。
ひとくちにカビといってもこんなに大変なんですよ。
特に、すす、カビ、黒カビはアレルギー(ぜんそく)を起こしやすくします。
それではカビの撃退に進みます。
カビにはたくさんの種類がありますが、単純に水まわりには黒カビ、カビくさいのは
青カビ(空中浮遊)ミカンや餅に発生するのも青カビ、水垢のように見えるピンク色
の物は酵母というふうに分けます。このピンクの酵母の汚れの周辺には、黒カビの
胞子がついていると考えてください。
私流の技は、日々の習慣の中で行なうもので、あまりひどくない状態が前提ですが、
風呂場は毎日最後に簡単に水を全体にかけ、タオルなどでざっとふき取り、
窓を開けて換気扇は一晩中かけておきます。
黒カビが発生したらキッチン用の漂白剤を湿布して1時間ぐらい置いてから、
水ですすぎます。とてもよくとれます。これを日中行い、特に天気の良い日が
ベストですが窓を全開にして完全に乾かします。
その他の場所は空気清浄機、除湿機、などで常にチェックしています。
これが私流なのですがひどくなったカビにはプロの技を活用してください。
先週末日経新聞の土曜版プラス1に紹介されたプロの技は、お風呂場ですが、
ひどい場合にはブラシでさっとこっすってすすぎ、カビ用洗剤を使用してビニール
袋を使用して覆うと効果が高まるとありました。
小さな部分はラップを使用しても良いそうです。その後すすぎを行い、
カビが残っていたら繰り返すというのが良いそうです。
達人の道具としては、カビ用洗剤、風呂ブラシ、硬軟ブラシ、ビニール手袋、
キッチンペーパー、ゴミ袋だそうです。
参考にして梅雨を乗り切りましょうね。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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