NO.0426 季節のお手入れ―入浴―

月曜日は台風11号が上陸ということでヒヤヒヤの出勤でした。
千葉方面にはかなり接近したようですが、何とか無事温帯低気圧になったようです。
そして翌1日はかなりの気温上昇でしたが、また今日などは気温が下がっています。
今年は温度や湿度の差がとても大きく、お肌にツッパリ感やゴワゴワ感を早くから
感じてしまいます。

このあたりは前回お話しましたので、今回はお肌のケアではなく、リラックスと
美肌をテーマに、冷房や冷たい物の摂りすぎで冷えきった体を、入浴を利用する
ことでしっかり回復させる全身ケアのお話をしましょう。
 
入浴といっても、夏は簡単にサッとシャワーで済ませる方が多いと思いますが、
今日帰りに一緒になった友人が、ここ3日、湯船にお湯を張って入浴したら、
娘さんに「肌のクスミがなくなったみたい」といわれたと、教えてくれました。
そうなんです!当たり前のはずの入浴が、実は夏の体のメンテナンスをしてくれる
というわけですから、早速実行できる方法を勉強しましょう。

さて入浴というと、日本人の場合シャワーか湯船を使った入浴を思いうかべると
思います。そして火山国日本では温泉が大好きな方も多いはずですね。
それでは世界の入浴はどんな感じでしょう。
代表的な世界の入浴はやはりシャワーです。このあたりをちょっと調べてみますと
キリスト教の厳格な信者からは共同浴場などは伝染病の温床とされ、シャワーが
主流になりました。また、中世ヨーロッパでは風呂に入ると皮膚常在菌が洗い流され
病気になると信じられ、上流階級の人々は着替えを頻繁に行い、香水で体臭を
ごまかすようになったといわれています。そのために逆に伝染病や公衆衛生悪化の
原因となり、入浴は“公衆衛生法”で義務付けられるようになり、19世紀、
シャワーの発明によって全世界にシャワーが急速に広まったようです。
というわけで、世界の主流はシャワーなのですが、その他サウナや蒸し風呂を
使用する地域もありますね!

日本では元々神道の風習で、川や滝での禊(みそぎ)といわれる沐浴習慣があり、
行水や蒸し風呂形式が共同浴場(銭湯)に発展して行ったようです。
私もスーパー銭湯が大好きなのですが、一度、下着をつけた外国の女性が入ってきて
びっくりしたことがありました。世界的には温泉や公衆浴場は水着や肌着を着用して
入浴するのが当たり前のようです。

さて本題に入ります。
まず、9月の声を聞いたら湯船に湯を張って入浴していただくことが全身的には
とても大切なことと考えてください。入浴の効果としては、
・温熱効果⇒自律神経のバランスをとる
・リラックス効果⇒浮力により体が軽くなりリラックスできる
・水圧効果⇒内臓、血管の圧迫によって血行が良くなる
・清潔効果⇒体の汚れを落とすことによってすっきりできる
このような効果が期待できるわけですが、特に温熱効果としては朝は42℃くらいで
交感神経を促進し、体を活動的にする。そして夜は40℃くらいにして血液循環を
良くし、体の芯まで温まり、代謝を高めて汗をかき、美肌作りの基本を作る。
眠れないタイプの方は35~39℃くらいのお湯で筋肉の緊張を解き、精神安定を
はかるなど、体質や生活スタイルに合わせて調整していただければと思います。
入浴は自分の好みに合った入浴法が一番心と体をリラックスさせてくれると
考えてください。特に冷房で冷えきった体を湯船に沈めることにより血行促進を
感じることが大切です。

最後にひとつ、入浴を利用したスキンケアの方法をお話しますと、週に1~2度
ダブル洗顔後、ピュアな上質のオイルをお顔全体に多めにつけて入浴し、発汗を
促し、血行促進をはかって10~20分後お風呂上りに蒸しタオルを作って包む
ようにふき取ります。これをホットオイルパックと呼んでいますが、毛穴が
きれいになり、くすみの回復効果もあり、美肌回復にはお勧めのお手入れです。

そろそろ湯船にしっかり入る入浴を考え、季節の変わり目、すっきりリフレッシュ
して過ごしたいものですね。
9月の声を聞いたらゆっくり入浴!早速実施してみましょう。

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
  
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