急な温度差のある10月です!出張から帰ったら東京駅で日中コートの方が多
くびっくりしました。ほんの4~5日で服装って変化するのですね!そして次
の日は夏日!本当に大変です。今年のような秋~冬はスキンケアはもちろんボ
ディケアもなかなか大変ですので、今日はボディケアについて勉強してみまし
ょう。
お顔のケアはするけれどボディのケアは日本女性では4割以下という数字が出
ています。確かに冬になると気になるカサツキも春~夏は全然気にしないとい
う方が多いと思います。ただ香りブームの昨今ですから香りを楽しむためのボ
ディケアを始めた方も多いのではないでしょうか?人によっては毎日しっかり
フェイシャルもボディもケアするという方もいらっしゃいますが、ほとんどの
方は“面倒くさい!”の一言でオーデコロンなどで香りを楽しむことだけにと
どまっているようです。さてそれでは欧米の女性はどうでしょうか?高温多湿
の日本と違い、乾燥のかなりある土地柄というところが多く、水も硬水で洗顔
などに適していない状況があります。肌質の違いもあり、それこそヴァセリン
やニベアなどの結構コクのある物が売れているようです。入浴後はボディも含
めしっかり使用している感じですよ!日本ではカサツキを感じ始める時期にな
るとボディクリームやミルクが売り上げを伸ばしています。しかしボディのも
のでもダイエット系のボディ用は何かがヒットすると季節を問わずかなり出て
いるようですね!
そこで今回のボディケアは、冬の荒れ肌について特に勉強してみましょう。よ
くセミナーでお話しする乾皮症という乾燥肌があります。これは皮脂欠乏症と
もいわれ、かなりの乾燥を起こしている肌のことをいいます。皮膚のバリア機
能が低下しているのではなく、壊れている状態を指し、通常は弱酸性に保たれ
るはずの皮膚表面皮脂膜がアルカリに傾き、細菌が繁殖しやすくなっています。
表面は角質が剥がれてしまっていますのでガサガサになり、白く粉が吹いてい
る状態です。感覚ではひび割れがあり、傷だらけで痒みだけでなく痛みも感じ
ます。バリア機能が壊れてしまうと肌の深層部に菌や異物が入り込んでしまい
ます。そのため軽い刺激でも過敏に反応してしまうのです。このような状態で
皮膚科の先生に受診しますと“アトピー性皮膚炎”と診断されてしまうことが
多いのです。しかしこれはあくまで乾皮症/皮脂欠乏性湿疹だという自覚を持
って対処していただかないと、外的な薬の使い過ぎなどからトラブルが長引い
てしまうことがありますので注意が必要です。先ずキメが細かく、冬場痒くな
る、またはなりやすい方は、しっかりケアをしていかなければなりません。日
常の注意としてはバリア機能を正常にしなければならないので下記のことに注
意をしてください。
・室内の乾燥を避ける。じゅうたん、エアコンは特に乾燥しますので加湿をし
ましょう。
・長時間の入浴や熱い湯舟、シャワーは注意!(サウナ、ホットヨガ要注意!)
・洗浄剤はやさしいものを選ぶ!アミノ酸系、アトピー対応タイプ。
・下着はできるだけ天然繊維を選ぶ。
・体内を冷やす果物やジュース、ビールなどは控える。
・タンパク質や野菜をしっかり摂る。
・入浴後必ずアルコールフリーの化粧水をつけてから保湿クリームをつける。
これらのことはすぐにでも始めていただきたいものです。すでに乾皮症が起こ
ってしまった方は、痒くて掻いてしまうとどんどん悪化しますからケア+外用
薬でお肌を元に戻してから外用薬をやめてケアをした方が良いでしょう。乾皮
症になりドライスキンが悪化してくると本来は真皮にあるはずの神経線維が刺
激と角質の損傷によって上の方に伸びてきます。そのために我慢できない痒み
がちょっとした摩擦でも起こり、掻き壊して痛みとなっていくわけです。
そんなときに必要な栄養としては、
ビタミンA(鶏、豚、牛肉、うなぎ、チーズ、バターなど)
ビタミンB2、B6(赤身魚、アーモンド、青魚、大豆など)
ビタミンE(アーモンド、ナッツ、オリーブ油、モロヘイヤ、うなぎなど)
これらが特にお勧めです。これからの季節は鍋料理がバッチリですね!
さてスキンケアとしてまとめますと、カサつきやすい方はまず、アルコールフ
リーの化粧水を軽く体につけてから保湿クリームというのをお試しください。
すでに痒みやカサカサがひどい方はピュアなオイルをこすらないようにひどい
部分につけてから入浴、やさしい洗浄剤をよく泡立ててからガーゼなどを使っ
て軽く洗う!入浴後はアルコールフリーの化粧水をつけ、保湿クリームなども
つけてからワセリンなどを手ののばしてひどいところに置くようにつけてくだ
さい。このとき、以前にもご紹介した“桃肌爽”があるとバリア機能にはもっ
てこいの油性クリームです。あまりにヒリつきがひどい時は化粧水はやめて、
オイルと保湿クリームを混合してつけ、その上から薬剤をつけるというのも良
いかと思います。朝・夕白湯を飲んで代謝を高めていきますと必ず落ち着いて
きます。秋冬のボディケアの勉強、活用してくださいね!